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アルゼンチン帝国召喚
第五話「ロウリア王国戦2」
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はブルーアイのみならず海軍提督パンカーレも腰を抜かすほどだった。

「如何ですかな?アルゼンチン帝国が誇る戦艦から見る景色は」
「素晴らしいですね。まるで自分が王様になったような気分がします」

ブルーアイは司令長官であるベイン・アウナウスにそう返した。

「まもなくジンハークへと到着します。到着後は艦砲射撃及び艦対地ミサイルによる飽和攻撃を行います」
「艦砲射撃?ミサイル?それらは一体……」
「司令!前方に小型艇多数!敵船と思われます!」

ブルーアイが聞こうとした瞬間に接敵の報が入る。その言葉を受けアウナウスは戦闘態勢への移行を命令する。

「ブルーアイ殿、まもなく海戦となります。貴殿の疑問はその時に解明しますよ」







「ふふふ、素晴らしいな」

ロウリア王国海軍海将であるシャークンは自らの陣容に目を細め感動していた。シャークンの周りには4400隻もの大船団がおりその安心感はとてつもない程であった。
これほどの船をそろえているのならあのパーパルディア皇国にも勝てるのではないか?
シャークンの心に野心が大きくなっていくがふと冷静になり考える。パーパルディア皇国には大砲というものが存在し遠距離から攻撃できると。いくら大船団を整えたところで近づかなければ攻撃できない現状では勝てるはずもなかった。
シャークンが無駄な野心を切り捨てた時であった。
一番前を航行していた船がいきなり爆発し沈んだのである。更に続けて2、3と爆発し沈んでいく。

「な、何事だ!?」
「敵です!かなり遠いですが敵船の姿があります!」

見張り員の言葉にシャークンは前方を見る。すると薄っすらとではあるが敵の姿が見えた。

「(あの距離から攻撃したというのか!?まさか魔導兵器!?)通信士!ワイバーンの支援を要請しろ!今すぐにだ!」

シャークンはワイバーンの到着を待つことなく前進を命じる。この距離で敵は難なく当ててくるのだ。逃げたところで沈められるのが容易に想像できる。

「活路は前だ!全速で進め!」






「な、なんだこれは……!」

ブルーアイは目の前の光景が信じられなった。グレート・ディアボロス級原子力戦艦の前方に付けられた巨大な物体がいきなり爆発したかと思うと遥か彼方の敵船が沈んだのだから。

「先ほどの質問に少し答えましょう。艦砲射撃とは船につけられている砲、この艦なら46cm三連装砲を打ち出し沿岸部を砲撃する事です」
「砲!?まさか、そんな物を使用しているとは……!」

しかも連射性能も命中率も優れている!明らかにパーパルディア皇国の魔導砲を超えている!
ブルーアイは心の中でそう叫ぶ。そうしている間に敵船は近づいてくるが艦隊から放たれる砲撃の前にどんどん数を減ら
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