第一章【未知との遭遇】
第一話「転移」
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たのを見計らい再び話し始める。
「どちらにせよ今行うべきことは単純だ。この新大陸に使節団を派遣するのだ。メンディア元帥、海軍は何時でも動けるか?」
「はい、総統閣下。太平洋艦隊、大西洋艦隊どちらもすぐに抜錨可能です」
「よろしい。なら太平洋艦隊を向かわせろ。無論外交官を載せる事を忘れるなよ」
「了解しました。直ぐに準備を行わせます」
メンディア海軍元帥の言葉にヒドゥラーは頷く改めて全員の顔を見て話す。
「使節団を送って終わりではない。この謎の現象を直ぐにでも究明する必要がある。各自各々の力を十分に使い行動せよ」
「「「「「はっ!」」」」」
一方の新大陸、ロデニウス大陸にあるクワトイネ公国では先日の未確認生物に対する会議が行われていた。
曰くワイバーンより早く、高度が高い場所を飛び近くの町を旋回した後東の方へと消えていったとの事。
「皆のもの。この報告について、どう思う。どう解釈する」
首相カナタの言葉に情報分析部が手を上げ発言する。
「情報分析部によれば、同物体は三大文明圏の一つ、西方第2文明圏の大国ムーが開発している飛行機械に酷似しているとのことです。しかし、ムーにおいて開発されている飛行機械は、最新の物でも最高速力が時速350kmとの事。今回の飛行物体は、明らかに600kmを超えています。ただ……」
「ムーならば極東に位置するこの大陸までくることは出来ない、か」
情報分析部の言葉の続きをカナタが引き継いだ。他にも第二文明圏を相手に暴れまわる第八帝国の存在も挙げられたが第二文明圏より西方にあると思われる(本国の位置は分かっていない)第八帝国は更にあり得ないと思われた。
そこへ若手幹部が入って来る。通常ではあり得ない行動に会議に参加している者の視線が集中する。
「報告します」
若手幹部が話した内容は以下の通りであった。
本日早朝、クワトイネ公国の北側海上に長さ200mを超える超巨大船の艦隊が現れた。
海軍により臨検を行ったところ、アルゼンチン帝国という国の特使がおり、敵対の意思は無い旨を伝えてきた。
捜査を行ったところ下記の事項が判明した。
・曰くアルゼンチン帝国という国は、突如としてこの世界に転移してきた。
・元の世界との全てが断絶されたため周辺に調査を出していた。その際に領土侵犯を犯してしまったが敵意はない事。
・哨戒活動の一環として貴国に進入しており、その際領空を侵犯したことについては深く謝罪する。
・クワトイネ公国と会談を行いたい。
尚、これは彼らが言っている事であり本当かどうかは分からなかったが当然ながら会議は混乱した。200m超えの巨大船もそうだが転移国家など信じられるはずがなかった。
しかし、会わない事には始まらないため首
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