暁 〜小説投稿サイト〜
雲に隠れた月は朧げに聖なる光を放つ
第九話 シアとミーナ
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いしてしまった。

「まあいいよ。ユエ軽いし」

ユエは身長140cmぐらい。体重もそれに比例して軽い。

「ん‥‥‥」

ピョンと背中にしがみつくユエ。なにか柔らかいモノが当たってるが気にしない。
ちなみに身長のせいでユエは「ない」と思われがちだが、実際は着痩せするタイプらしい。なんで知ってるか?あいつがオスカーの住処で裸で寝てたからである。

俺 の 隣 で


「軽いなしかし‥‥‥」

歩きながら呟く。もちろんそれはユエに丸聞こえだ。 

「ん‥‥褒め言葉」 

「仲が良いですね。シアのことはどう思ってます?」

カムに聞かれた。まあ、気になることなのだろう。

「うーん‥‥まあ美人なんじゃないか?街に連れ出したら男ホイホイだろ」

「えへへ‥‥嬉しいですぅ」

「はっはっは、シアは随分とコウ殿を気に入ったのだな。そんなに懐いて……シアももうそんな年頃か。父様は少し寂しいよ。だが、コウ殿なら安心か……」

「‥‥蜂起さん」

「ん?なんだミーナ」

「私のことはどう思いますか‥‥?」

「可愛いと思うぞ。なんならお嫁にもらいたい」

(お、告白か?)

「お、お嫁‥‥‥そ、そんなに私は‥‥」

「いや、可愛い(キッパリ)」

「うう‥‥恥ずかしいです‥‥‥」

「俺、一目惚れだったな」

「‥‥‥(顔真っ赤)」

怒涛の押しにミーナは顔が熟れたリンゴみたいに真っ赤である。

「‥‥そ、その‥‥‥もし特別に思っていただけるなら私は嬉しいです‥‥」

「まあ出会ってすぐでこんなじゃ混乱するよね。でも俺はもう君しか目に映らないや」

「あぅ‥‥‥」

(蜂起、あと一押し)

(回りくどく言わないでストレートに!)

俺と聖が発破をかける。

「カムさん、こんな俺ですけど、ミーナさんをくれませんか?」

(そっちかよ!)

「ふむ‥‥ミーナが良いと言うなら」

「父様!?」

「お前の意見が重要だろ?ちなみに私は賛成だ」

「うぅ‥‥‥そ、その、蜂起さん。ここだとみんなが見ていて恥ずかしいので、後で二人で話す時間を頂いてもいいでしょうか‥‥?」

「構わないよ。それと帝国兵が見えてきたな」

「ハウリアたちはみんな固まって。俺たちが戦うから安全なところにいろよ?」

「こっちは魔法のエキスパート二人と戦闘慣れした五人だからな。心配するな」

「オスカー。あれ、完成したか?」

「うん、ちょっと待っててね‥‥‥ほら」

オスカーが取り出したのは、新武器アヴェンジャーの銃身だ。とても終わりそうになかったので、オスカーに後は丸投げしたのである。

「おう、ありがとな」

「僕の天職は錬成だ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ