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ヘタリア大帝国
TURN34 開戦と共にその七
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にとっても」
「だからこそ。ソビエトとドクツが争うならば」
「僕達にとって好都合ってことだね」
 マリーはイギリス妹の考えを完全に読み取っていた。そのうえでの言葉だった。
「そういうことだね」
「いささか以上に冷たい言葉でしょうが」
「けれどその通りだね」
「そうです。やはりソビエトは我々にとってドクツと同じく脅威です」
 イギリス妹はまた述べた。
「彼等が争うならばまさに二匹の獣が争うもの」
「争ってもらってそうして」
「生き残った方を倒すべきです」
「そうだね。それがいいよね」
 マリーもまた王族だ。それ故に政治というものに関わらなくてはならない。彼女はここでは政治的に考えそのうえで政治的に述べたのだった。

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