第四話 奈落の底
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拳銃を受け取り、構えてみる。俺としては重さをほとんど感じない。普通に片手で構えられる。
「余裕だわ」
「お前もお前でヤバイな‥‥。あ、俺はこの拳銃にドンナーと名前をつけたぞ。お前は何かつけるか?」
「そうだなあ‥‥。ツェリスカだな」
「おお、ドンピシャ。元にした拳銃はプファイファ・ツェリスカという拳銃だ」
「おお‥‥なんたる偶然。よし、これからよろしくな、ツェリスカ」
「あ、そうだ。これを拓人に渡してくれないか?」
「うん?これは‥‥ビット?」
ハジメが手渡してきたものは、十字架の形をした小さなナニカだった。ただし、十字架の中心には穴が開いてるが。
「おう、こいつはクロスビットだ。まあ、ファンネルと言えば分かるな?」
「ああ‥‥なるほどな。拓人なら指揮ができるから、オールレンジ攻撃ができるわけだ」
「そういうことさ。それに軽いから、どこにでも持ち運べるぞ。あ、それとこの棒は蜂起にな」
「まるで孫○空だなおい」
「如意棒みたいなもんさ。まあ、色んなギミックがついてるがな。例えば蜂起が魔力を一定量流せば鉄以上の硬さを誇る棒になるし、狙撃銃にも変形するぞ」
「お前の作る武器は便利すぎな。国宝級すぎて笑えるぜ」
「ま、それはさておき、あいつらに渡しに行くぞ」
「オッケイ。行くか」
俺は拓人にクロスビットを渡しに行った。反応は‥‥俺と似たようなものだった。
「ああ‥‥なるほど、自分が指揮できるからか」
「そういうことみたいだぞ。次は戦車隊でも作ってもらおうぜ」
「戦闘機でもいいな。全体指揮したら‥‥楽しそう」
そんなふうに雑談しながらハジメたちと合流する。
「よし‥‥この装備なら問題ないだろう。この階層の魔物は大方喰い尽くしたから、あとは爪熊だ」
「お、敵討ちだな。それならさっさといこうぜ。神水も持ってな」
‥‥神水とは、ハジメの命を救った魔法の水の名前だ。神結晶という、伝説の鉱石が数百年もの時間をかけて内包する魔力が飽和状態になると、液体となって溢れ出す。それを神水というのである。流石に欠損部位を治すことはできないが、怪我や病なら確実に治せる代物だ。
まあ、仮に神水が尽きたとしても俺の能力や蜂起の能力でなんとかなる。俺は時間の巻き戻しで治すことができる。想像を絶する努力の末、俺は壁を超えることができたのだ。現状のステータスはこんな感じである。
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緋鷹幸 15歳 男 レベル:12
天職:時の番人
筋力:1600
体力:900
耐性:550
敏捷:1200
魔力:600
魔耐:500
技能:時止[100
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