6話
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を受けるべきかと」
『本洗礼』か・・・無神論だけど、ここは・・・
「ヴェル兄」(-。-) ボソッ
「ヘルト」(-。-) ボソッ
「ここは受けよう」(-。-) ボソッ
「やはり、目的が分かってたか」(-。-) ボソッ
そりゃ、わかるよ。『囲い込み』だってことは、ついでに『寄付金』もな。
俺の意見もあり、ヴェル兄は
「では、王都滞在中に伺います」
「自分も同じく」
「ヴェンデリン殿もヘルト殿も、敬虔な神の子であらせられたか」
ほっとしてるところで、陛下が
「それとな。余からも、そなたに頼みたい事があっての」
頼みごとか・・・大方、魔石と竜の骨だろうな。
ヴェル兄が聞き返すと
「今回、其方らが取得した古代竜の骨と魔石を売って欲しいのだよ」
やはり、こうなったか。俺の予想通りの展開になった。
「実は、王都の郊外に、古代魔法文明時代に造られた造船所跡の遺跡があっての。未だに動かせぬ、全長400m超えの超巨大魔導飛行船が眠っているのだ」
それはデカいな。それの収益もバカにならない。願ったり叶ったりだな。
「つまり、それを動かすためにも魔石と骨が必要なんですね」
俺の返答に
「うむ、その通りだ。現代においては小さな魔晶石を融合する魔導技術が再現不可能ゆえ、此度得られたような大きな魔石から魔晶石に加工するほかなくてな。それに、古代竜の骨を加工して、それを足りない部品や装甲として利用すれば、巨大魔道飛行船は安全に稼動するのだ。どうだ? 売ってくれるか?」
そりゃ、もちろん。
「ヴェル兄」
「はい、それは勿論。喜んで提供させていただきます」
ヴェル兄は魔法袋から魔石を取りだし、陛下らに見せる。彼らはあまりの大きさに驚きを隠せない。
「そうか、それは良かった。それでは、白金貨1500枚で骨と魔石を買おう」
「陛下! いくら何でも出し過ぎです!」
陛下の隣にいる、重臣と思われる初老の貴族が買取り金額に異議を唱える。どうやら彼は、王国の財務を担当している人物らしい。だけど、陛下は
「のう、アルテリオよ。それぐらいが相場であろう」
アルテリオさんに話を振り、相場を尋ねる。まあ、俺からしても、それぐらいが相場だと判断した。
「はい、仰せの通りで、つきましては骨に関しては超希少性ゆえ白金貨300枚――合計1500枚が妥当かと」
「予算の方が2500枚と聞いている。材料費に1500枚。その他の経費に1000枚以上掛かるわけではあるまい」
「し・・・しかし、ここで節約せねば・・・」
「もし、この者が魔石と骨をオークションにかけたとする。アルテリオ、どうなると思う?」
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