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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
4-3 非道なる刹那
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んだ…待ちくたびれたよ」
「帝都の平和を乱す不届き者め…俺たちが相手だ!」
「いいよ、まずは脇侍たちを適当に相手にしてみてよ。僕、弱い奴をいたぶるのちょっと飽きてきたんだ。まずは脇侍たちをやっつけて力を見せてみなよ」
刹那はそう言うと、人間の者とは思えない跳躍力で遠くの場所まで飛び去る。同時に、刹那を守ろうと脇侍たちが大神たちの前に立ちはだかった。
「隊長、ここはまず、あたいにやらせてくれ」
すると、カンナの光武が真っ先に脇侍の前に立った。これはちょうどよいと大神は思った。カンナの空手の腕前がどれほど敵に通じるのか、そして実戦における彼女の戦いぶりを見ていた方が、後々の戦いにおいて作戦を立てやすくなる。恐らくカンナも同じことを考えているはずだ。
「かすみ君、この付近の避難状況は?」
だがその前にと、大神は通信でかすみに避難状況の確認を取る。
『住民の避難は、月組の誘導で完了しています。後はそこの月組隊長おひとりだけです』
「わかった」
どうやら住民を巻き込むことはなさそうだ。大神は心置きなく戦うことができると確信し、カンナにGOサインを出した。
「よし、カンナ!思い切りやってくれ!」
「そうこなくっちゃな!いくぜ!」
「みんなはカンナに続いて脇侍を各個撃破せよ!マリアは後方からの銃撃で援護してくれ!カンナとすみれ君は前衛、」
「「「了解!」」」
大神からの許可も得て、カンナは強く意気込んでさっそく脇侍に向かって突進した。脇侍もカンナの接近に対し、隊列を組み、銃撃で迎え撃つ。
単騎であるカンナからすれば多勢に無勢。が、カンナは全く恐れを見せなかった。
「当たるかよ、そんなへなちょこ弾!」
カンナは脇侍の弾丸を避けていき、目の前に現れると同時に光武の拳を脇侍の顔面に叩き込んだ。
メリッと深々と顔を潰されたその脇侍は吹っ飛ばされ、その後ろにいた他の脇侍もまた次々と巻き込まれて粉砕された。
「す、すごい…」
本気を出すとこれほどまでか。大神やさくらはカンナの馬鹿力に呆気にとられていた。だがこれ程までならば非常に頼もしいものだ。
「全く、相変わらず野蛮な人だから…戦いは優雅に、華麗にこなしてこそですわよ」
すみれも、カンナに呆れつつも、自分も負けまいと薙刀振るって脇侍を一機切り裂いた。
「大神さん、私たちも参りましょう!」
「ああ!」
さくらの呼びかけに大神も頷き、光武の刀に雷を纏わせた。
「10分…以前よりも、さらに早く脇侍の殲滅に成功しました!」
「すごいです!花組のみなさん、前よりも強くなってます!」
「これもまた大神さんのおかげですね」
その頃の翔鯨丸。そこは帝劇地下と同じく、作戦司令室と同じ装いに加え、翔鯨丸の操縦室にもなっていた。そこのモニターから地上の戦闘の様子を見ていた風組は花組の
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