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ULTRASEVEN AX 〜太正櫻と赤き血潮の戦士〜
4-3 非道なる刹那
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「ですが、予想を超えた脇侍に苦戦を強いられ、二部隊の負傷者が出始めています!」
「聞いたな大神?すぐに花組を率いて現場に向かってくれ」
「了解!帝国華げ「待ってください大神さん、米田指令!」な、どうしたんだいジン?」
大神がすぐに花組の面々に向き直り、出撃命令を下そうとしたが、それをジンが遮った。大神たちと同じ模様の、色がグレーの隊員服を着こんでいる。
「確か築地は轟雷号のルートから外れてしまっていたはずです!」
「あ、そうか!そうだったな…しまった…!」
ジンの言葉で大神も気づいた。轟雷号は特殊とはいえ列車であることに変わりない。レールから大きく離れた地点へ到着するには時間がかかりすぎる。光武の速度を考えても、到着までの間に被害が拡大してしまう。
「案ずるな二人とも、今回は翔鯨丸を使う」
「しょうげいまる?」
「あたしも初めて聞きますね」
聞き覚えのない単語に、大神、さくら、ジンの三人が目を丸くする。
「轟雷号のルートから大きく外れたエリアへの出撃を必要とする際に、光武を現地まで送る飛行船です。後日合流予定の紅蘭も設計に携わっているんですよ!」
「そんなものまであるのか!」
由里の説明をも聞いて三人は驚く。光武輸送のための飛行船となると、資金も技術力の高さも相当なはずだ。自分たちの所属する組織が思った以上に強大なものと痛感させられる。
「アイリス、まだお留守番…詰まんないの」
「紅蘭が戻ってきたら、その時に光武も輸送する予定だ。今は我慢してくれよ、アイリス」
「留守番は僕だって同じだ。一緒にここで大神さんたちを見ていよう」
「はぁーい」
アイリスもこの部隊に所属する以上、一緒に大神たちと並んでいたいと思っている。光武がない以上、アイリスは出撃ができない。ジンも帝国華?団の一員だが花組の隊員ではないので光武の予定はないので同じだ。仕方なく米田の言う通り我慢するしかなかった。
「さあて、久しぶりの喧嘩だな。派手に暴れてやるぜ」
「ちょいとカンナさん、空手の試合じゃないんですのよ?」
拳をぱきぱきと鳴らして張り切るカンナに、すみれは呆れたように言う。
「そうか、カンナは今回が久しぶりの出撃だったな。存分に力を振るってくれ!」
「おうよ!あたいも隊長の戦いぶり、とくと拝ませてもらうぜ!!」
「では少尉、出撃命令を!」
マリアが号令を促し、頷いた大神は隊員たちに命令を下した。
「帝国華?団・花組、出撃せよ!」



格納庫に向かった花組は、一斉に各光武へ搭乗。
彼らが光武に乗ったことを確認した風組の三人もすぐに出撃支援にかかる。
「蒸気機関、転換!」
「各部への動力伝達、開始!」
「花組全光武の収納、確認!」
作戦指令室から移動したかすみ、由里、椿の3人は、これから操縦する機体の操縦室に到着。
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