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ヘタリア大帝国
TURN34 開戦と共にその三
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ゃないの?」
「お陰でもてない暗い学生生活だったよ」
 言いながらだ。ルースは自分のあまり楽しくない過去を話した。
「もてもしない。スポットライトは当たらなかったね」
「けど今はプレジデントじゃない」
「それはそうだがね。まあそんな私でも祖国氏は普通に接してくれるね」
「僕の上司なら当然だぞ」
 アメリカは公平だった。少なくとも人を外見で差別はしなかった。
 それでだ。彼は笑顔でルースにこう言ったのである。
「だからこれからも頼むぞ」
「そう言ってくれるのならね。とにかく私の今の仕事は終わりだ」
「後は僕達の仕事だ。ハワイに戻って色々とやるか」
 アメリカはまた威勢よく言った。彼等にとって今は緒戦でしかなく本格的な戦いの用意に入っていた。ガメリカのそうした状況に呼応する国もあった。
 シュウ皇帝は重慶においてだ。中国兄妹とガメリカから派遣されているキャヌホークに問うていた。彼は紅い部屋で玉座にいてそのうえで問うたのだ。
「さて。キャヌホーク提督よ」
「はい、ガメリカのことですね」
「ここまでは予定通りだな」
「後ラバウルの放棄ですね」
 これも想定しているとだ。キャヌホークはあっさりと答えた。

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