第四幕その三
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「虱がつきやすかったから」
「はい、ですから」
「最初から剃って」
「それで清潔にしていました」
そうだったというのです。
「古代エジプトは高温で虱も湧きやすかったので」
「そのことも問題ですね」
「そうです、尚伸ばしてもです」
そうもしてもというのです。
「構いませんが」
「古代エジプトの習慣になのね」
「皆従っていてです」
「剃ってるのね」
「古代エジプトではそうでしたので」
そうした習慣だったからというのです。
「私達もそうしています」
「それは何か」
クッキーがここでこんなことを言いました。
「モンゴルの辮髪や日本のちょん髷とね」
「同じ様なものね」
「そうよね」
「ええ、言われてみればね」
実際にとです、ベッツイはクッキーに答えました。二人共お友達同士なのでやり取りは砕けたものです。
「そうなるわね」
「髪の毛を剃ることも」
「そのこともね」
「そうよね」
「同じね」
「辮髪やちょん髷と」
こうお話します、そしてでした。
皆で祭壇でお祈りを捧げました、それが終わってから次の場所に向かうことにしましたが迷宮の中を進みながらです。
ふとです、ハンクは前を進みながらこんなことを言いました。
「複雑な迷路だけれどマップはあるし」
「ええ、全ての階のね」
ベッツイが応えます、見ればその手に実際にマップがあります。
「だから一階一階ね」
「迷わずにだね」
「進めるしね」
「何処に行くべきかもね」
「わかるわ、それにどの階にも」
ベッツイはさらに言いました。
「罠はないから」
「一切ないね」
「安全よね」
「そうした場所だね」
「外の世界のピラミッドは」
ナターシャが言ってきました。
「お墓でお墓の中の財宝を狙う人がいるから」
「もう罠だらけみたいですよ」
ジョージも言いました。
「それで中を進むのが大変とか」
「まさに命懸けの迷宮で」
神宝もお話します。
「調査も大変だったみたいです」
「それがオズの国ではですね」
恵梨香はピラミッドの中、全てが石造りのその中を観ながら前に進んでいます。中はヒカリゴケのお陰で結構明るいです。
「祭壇だから安全ですね」
「そうね、私も外の世界のピラミッドのことは聞いてるけれど」
それでもと言うベッツイでした。
「オズの国のピラミッドはね」
「安全ですね」
「普通に進めますね」
「前に前に」
「そうして楽しめますね」
「そうした場所ですね」
「そうね、だからね」
それでというのです。
「安心して進みましょう」
「わかりました」
「それじゃあですね」
「マップを観て場所を確認しながら」
「そのうえで」
「先に進めんでいきますね」
「ええ。方位磁針もある
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