第四幕その一
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第四幕 ピラミッドの中
皆でピラミッドの中に入ります、するとすぐに古代エジプトの服を着て犬に似た生きものの頭の人が入り口にいました。
そして皆にです、右手の杖を掲げたうえで言ってきました。
「このピラミッドに何の用かね」
「うん、これから中に入ってね」
ハンクがその犬に似た生きものの頭の人に答えました。
「迷路を楽しむつもりなんだ」
「それで来たのか」
「そうだよ」
こうその人に答えます。
「僕達はね」
「ふむ。見たところ君は驢馬のハンクか」
その人はハンクを見てすぐに彼の名前を出しました。
「そうだな」
「そうだよ、それで貴方は誰かな」
「私はアヌビスという」
こうハンクに名乗りました。
「古代エジプトの神の一柱でジャッカルの頭を持っている」
「あっ、犬じゃないんだ」
「よく間違えられるが」
それでもというのです。
「これはだ」
「ジャッカルなんだね」
「如何にも」
ハンクに対してまた答えました。
「この入り口を守っている」
「そうした神様なんだ」
「オズの国では。エジプトでは死者の国にいるが」
「オズの国ではピラミッドにいて」
「その入り口を守っている」
「そうした神様なんだね」
「如何にも。そしてだ」
アヌビスはハンクにさらにお話しました。
「ハンク君の他はベッツイ王女にカエルマン氏、クッキー嬢に」
「そしてね」
「ボタン=ブライト君とポリクローム嬢にオズの名誉市民の五人の子供達か」
「皆知ってるんだね」
「皆有名だからな」
オズの国ではというのです、アヌビスはハンクに答えました。
「私も知っているよ」
「そうだったんだね」
「それで今回の目的は」
「僕が今言った通りにね」
ハンクはまたアヌビスに答えました。
「このピラミッドの中に入ってね」
「冒険の旅を楽しむつもりか」
「そうだよ」
「わかった、ではだ」
「中に入ってだね」
「楽しんでくれ給え」
アヌビスはハンクに微笑んで答えました。
「思う存分」
「そうしていいんだね」
「このピラミッドは我々を祀る祭壇でもありだ」
エジプトの神々をというのです。
「そして迷路がありだ」
「その迷路を冒険してだね」
「楽しむ場所でもある」
「だからだね」
「思う存分楽しんでくれ」
アヌビスは皆にお話しました。
「そして中では毎日沐浴を忘れないでくれ」
「お風呂あるんだ」
「無論、オズの世界のピラミッドは祭壇でもある」
神々を祀るとです、アヌビスはまたハンクに答えました。
「だからだ」
「ああ、沐浴をしてだね」
「身体を清める必要があるからな」
「それで沐浴の場があるんだ」
「如何にも。ピラミッドは各階に幾つも祭壇があり
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