TURN34 開戦と共にその一
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TURN34 開戦と共に
マニラ、そしてマイクロネシア占領の報告はすぐにワシントンまで届いた。それを聞いてだ。
四姉妹はすぐにだ。会議の場でこう話していた。
四人はアメリカ兄妹と共に三次元テレビを観ている。その中での話だった。
テレビではルースが演説をしていた。その演説は。
「日本が我が国を攻撃しマイクロネシアとマニラを奪われました」
「ここまではまともね」
「そうね」
キャロルとハンナはそのルースの演説を聞きながら述べる。
「ただね。ミッちゃんじゃなかったミスターって演説はね」
「基本的にテレビ映えはしないわ」
「かといっても国家元首が出ないとここはね」
「話がはじまらないわ」
こう二人で話すのだった。テレビにいるルースを観ながら。
「まあそれじゃあね」
「この演説は聞かせてもらうわ」
「それに対して我が国は高らかに宣言します」
ルースは言っていく。
「日本帝国に対して反撃を加えその過ちを正します」
「そしてよね」
「そう。ガメリカが反撃の用意に入るわ」
「もう軍艦大量に作って」
「東南アジアとオセアニアを手に入れて日本本土も攻めて降伏させるわ」
二人で言う。そして。
クーもだ。テレビを観ながらこう言った。
「プレジデントの演説は無事に終わるから」
「後は私達の仕事になるわ」
ドロシーも言ってくる。
「じゃあ祖国さん、ここは」
「私達に任せて」
「よし、では僕達はハワイで力を蓄えるぞ」
「そうさせてもらうね」
アメリカ妹はクーとドロシーの言葉に笑顔で応える。
「マイクロネシアとマニラは残念だったがな」
「規定路線だからね」
「そうよ。気落ちすることはないわ」
ハンナは余裕を以てアメリカ兄妹に返した。
「祖国さん達は今はハワイで守りを固めておいて」
「よし、じゃあフィリピンと共にな」
「守らせてもらうね」
「ただね。守るだけじゃかえって敵を調子に乗らせるから」
キャロルは明るく二人に言う。
「隙を見て攻めたりしてね」
「よし、じゃあイザベラ達と一緒にだな」
「日本への攻撃もするね」
「あたしも頃合い見てハワイに向かうから」
「ちょっと待ちなさい」
キャロルの今の言葉にはだ。ハンナはすぐに突っ込みを入れた。
呆れた顔でだ。こうキャロルに言ったのである。
「国防長官が自ら前線に出るつもりなの?」
「あれっ、何かまずい?」
「まずいも何もそんなことをしたらどうなるのよ」
「どうなるって。あたしだって艦隊指揮できるし」
「そういう問題じゃないわよ。国防長官としてね」
「前線には出るなっていうのね」
「そうよ。ワシントンで全体の指揮にあたりなさい」
こう言うのだった。
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