TURN33 マニラ攻撃その二
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ワイに去った」
マニラはそのままだがそれでもだった。
「しかし日本はすぐにインドネシア、トンガに攻め入るだろう」
「その時に奴等がどうしてくるか」
「それを見てからだな」
「俺達がどう動くのか決めるのは」
「それからだな」
「その通りだ。それからだ」
ラスシャサは腕を組み確かな声で言った。
「日本につくガメリカ、中帝国につくかを決めるのはな」
「どちらにしてもエイリスからは独立できるな」
「いい展開ではあるな」
「そうだな」
「エイリスは衰退して当然だ」
このことについてはだ。ラスシャサは規定として言い切った。
「何時まで植民地なぞにこだわっている」
「全くだ。俺達を何だと思っているんだ」
「貴族共だけが威張っている」
「そして俺達といえば二等扱いだ」
「二等国民でしかないなんてな」
「間違っている」
これが彼等の意見だった。そしてそれは間違ってはいなかった。
それが為にだ。ラスシャサはまた言った。
「では。今は様子を見よう」
「そうだな。ではな」
「今は様子見だ」
「そうするとしよう」
「さて、見るか」
ラスシャサは腕を組んだまま冷静に述べた。
「日本の本性を」
こう話してだった。彼等は今は様子を見るのだった。そうして。
蜂起の時も見ていた。太平洋での本格的な戦いは枢軸、連合の対立軸を超えていた。それ以上に多くの国家や人間を巻き込み動きだしていた。
TURN33 完
2012・6・14
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