暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep21執務官を目指して〜to recieve training 4〜
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! おかわり!」
「あはは! ホールで焼いたから安心して食べてね〜♪」
アルフの差し出したお皿を手に、エイミィがキッチンに向かったのを見送っていると、ルシルが「ところで、フェイト。勉強の方は順調か?」って聞いてきた。私は口に含んでいたケーキを飲み込んでから、「やっぱり難しいよ」って答えた。
「実技に関してはまだ甘いところはあるが、そこらの戦闘魔導師に比べれば格段に強い。海鳴組内での模擬戦によって力を付けているから、執務官としては合格点だろう。あとは筆記だが・・・。フェイトの言うように覚えることが多すぎる所為で苦戦しているようだ」
「そうか。何か手伝えたらいいんだが。勉強、しかも執務官資格となってくるとクロノが最も役立つだろうし」
「い、いいよ! ルシルだって忙しいんだし!」
わたわたとルシルに向かって突き出した手を振ると、ルシルは私越しにクロノを半目で見て「そうだな。どこぞの鬼畜執務官の所為でな」大きな溜息を吐いた。ルシルはクロノの指示で、本局や地上部隊のあらゆる部署へと研修として出向させられていて、私たちのように学校に通わなくていいから海鳴の地元に居る時間はかなり少ない。うん、すごく多忙だ。
「以前にも言ったかもしれないが、恥ずかしい話だが君ほどの戦力を遊ばせておくほど局に余裕はないんだ。申し訳ない話だがな」
「冗談だよ、クロノ。だがフェイト達も夏休みに入ったんだ、1週間くらいの連続休暇くらいあるんだんろ? 俺の休暇も合わせてくれると助かる」
「待て、ルシル。僕も艦長も1ヵ月以上ある夏休みの中で、たった1週間しか休みを取らせないなんて酷いことはしない。フェイト達がちゃんと学業を優先できるように調整しているんだ。もちろんルシルのスケジュールも調整しているから安心してくれ」
「あ、じゃあルシルも一緒に海に遊びに行けるんだ」
「やったじゃないか、フェイト!」
新しいケーキの載ったお皿を受け取って食べ始めていたアルフも喜んでくれた。はやて達八神家、アリサやすずかも一緒に海に遊びにいく予定で、ルシルのスケジュールだけが心配だったけど、うん、クロノが安心してくれって言うんなら大丈夫だ。
「よーし! やる気が漲ってきた! 勉強がんばる!」
残りのケーキやミルクティーを美味しくいただて、ルシルが見守ってくれている中で勉強を再開した。
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