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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep21執務官を目指して〜to recieve training 4〜
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まーす!」
私がリンディ提督を“母さん”と呼ぶようになったのは春頃から。局の関係者やなのは達の家族を含めてのお花見で、私は予てからリンディ提督から誘われていた養子縁組を受けた。その翌日には名前はフェイト・テスタロッサから、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンになった。
リンディ提督――母さんは親子別姓でもいいと言ってくれていた。でも養子とは言えハラオウン家の一員になるから、フェイト・ハラオウンで良いって話を私はしたんだけど・・・
――そう。そう言ってもらえると、とっても嬉しいけれど・・・。ごめんなさい、やっぱりテスタロッサ姓は残しましょう――
――え、ですが・・・やっぱり別姓だと変に思われちゃうんじゃ・・・――
――いいえ。フェイト・テスタロッサ・ハラオウン。これでどうかしら? テスタロッサをミドルネームにすれば、ほら、入るわ。それに、ルシリオン君も、ルシリオン・セインテスト・フォン・フライハイトって名前にしているし――
――確かに・・・――
そういうわけで、母さんの提案を受け入れた私は、フェイト・T・ハラオウンとして生きていくことになった。
マグカップを手に取ってジュースを飲んでいると、「ごめんなさいね。クロノ、もう少しで帰ると思うから」と母さんは謝った。普段はクロノと一緒に勉強してるけど、クロノは3日前から本局で行われる大切な試験に臨んでいる。
「いいえ。・・・でも、クロノすごいですよね。艦長試験なんて」
「本当は、そんなに焦らずに・・・というか、艦長を引き継がなくても良かったって思うの」
アルフとは反対側の席に座った母さんがテーブルに両肘を付いて、組んだ指の上にあごを置いて溜息ひとつ。アルフが「本当にアースラ降りるのか?」って母さんに聞いた。
「ええ。本局勤務に替えてもらおうと思って」
そう。クロノが突然艦長試験を受けたいって言い出したのは、母さんがアースラの艦長職から辞することになったからだ。その理由はやっぱり「私のため、ですか・・・?」って思う。だとすれば申し訳なさでいっぱいになる。そんな私の心情を察したのか母さんは私の頭を撫でた。
「キッカケはフェイトが娘になってくれたことだけど、そうしたいって思ったのはあくまで私の意志よ。あなたの母親になったんだもの。寂しい思いをさせたくないわ」
そう言って母さんは私の頭を自分の胸に引き寄せてギュッとしてくれた。私はその温かさと柔らかさと良い匂いで安心した。目を閉じて身を任せていると、「あらあら。アルフもやる?」って母さんが身じろぎした。
「あ、あたしはいいよ! その分、フェイトにやってあげておくれよ」
「じゃあ、私はアルフをギュッとしてあげる。おいで」
ちょっと体勢を変えた私が両手を広げてアルフを迎え入れる準備を
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