暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep21執務官を目指して〜to recieve training 4〜
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容を返信した。

(はあ・・・ルシルに逢いたい、話したいな・・・)

そんなことを思いながらも勉強を再開しようとしたとき、またメールを受信したことを知らせるメロディが鳴った。シャルからの返信かもって思って見れば、「ルシル・・・!」からのメールだった。

――フェイト。今日も執務官資格の試験に向けて勉強していると聞いているよ。お疲れ様。気の利いた言葉を掛けられないが、頑張れ。別の世界に居ても俺は、フェイトを応援しているよ――

「ルシル・・・」

さっきまであった胸のモヤモヤが一瞬で晴れた。でもちょっとだけ寂しさが生まれた。夏休みに入ってから私たち海鳴組は、海鳴市の自宅に戻ることなく研修先の宿舎で寝泊りすることが多くなってきていた。だからルシルと顔を合わせることも少なくなるわけで。一応はモニター越しで通信したり、今みたいにメールのやり取りをしているけど、やっぱり触れられる距離で話をしたい。

「やったねフェイト! ルシルからの応援メッセージだよ!」

「え? あ、うん。すごく嬉しい」

でも私のためにメールをくれたことは素直に嬉しかった。ルシルの気持ちをしっかり受け止めるためにギュッと携帯電話を胸に抱えた後、「あ、そうだ、返信!」しないといけないから、メール作成画面を出して・・・手を止める。

「どうしたんだい?」

「どう返信しよう・・・。普通にありがとうでいいのかな? でもなんだか素っ気無いような・・・。だからって凝った文なんてすぐには思い浮かばないし・・・」

「そうだね〜・・・。ルシルの奴なら普通の感謝の言葉だけでも十分だと思うけど。フェイトの素直な気持ちでも添えてみたら? シャルも、アプローチを強めてけ〜みたいなことを送ってきたろ?」

「素直な気持ち? たとえば・・・?」

「え? う〜〜〜〜ん。あ、ルシルに逢いたいとか、ルシルの手料理を食べたいとか?」

「それってルシルへの感謝じゃなくて要望だよ!? なんか我儘ぽくて、嫌な子に思われたりしたら・・・」

ルシルもいろいろな部署への研修で大変だろうし疲れているだろうから、そこに私の私情でわざわざ逢いに来てって言うのも我儘だって思う。でもアルフの提案は私を魅了してくる。だってもう2週間も逢えてないんだし。

「(変に凝らずに・・・)ありがとう、ルシルも研修大変だろうけど頑張ってね・・・と。送信」

無難な内容で返信して、勉強を再開。何ページか暗記した頃、「お疲れ様、フェイト、アルフも。少し休憩してはどう?」私とアルフの側にやって来たのは、このアースラの艦長を務めるリンディ提督。私とアルフの分のフルーツジュースの注がれたマグカップをテーブルに置いてくれた。

「お疲れ様です、母さん。・・・いただきます」

「お疲れ〜。いただき
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