第六話:本気と本気!ラクサスVSネロ!
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そうと周りへ目を向けるラクサスの後ろに対戦相手の声が聞こえた。気づく、自分に迫りくる蹴りを。
「…!!おおおぉおお!!」
そうなる前に迎え撃つ。だが、体がすぐに動ける程の反射速度を出すより―――自身に向けて落雷したほうが早い。
「さっせっかァァァッ!」
「ぶっ…!?」
そして雷が二人に落ちる前に、ネロの脚はラクサスの顔を捉え、蹴ることに成功した。
しかし、だからといって雷が止むわけではなく。
「ギャッ…アァアアッ!!ッッォ…波ァッ!!」
またまともに雷をその身に浴びることになる。日差しよりも強烈で、暑さや痺れを与えてくる痛みに堪えながらもラクサスへの追撃を止めるわけには行かない。
両手に自身よりも大きい気弾を出してそれをラクサスに向けて投げた。
「フゥッ…オオッ!!」
大きな気弾にラクサスに直撃、しかしラクサスはくらったのが嘘のように瞬時に雷と一体化し、先程よりもその速度は上がっていく。
その速度はネロの反射速度すらも超え、次にネロは殴り飛ばされることを認識した。
次に全身により痺れと熱ががさっきと比較にならないほどの痛みを感じる。
気がつけば顔を、そしてその後にラクサスによる雷を食らったことと解った。
「が…はッ…お…おお…」
「おい、まだやれンだろ」
さっきと変わりようのない声音。自分よりもダメージが低いのか。
試合をする前から気づいていた。例え、今の自分が力を上がっていたとしても…例え、ギクリとの試合から数十倍に力が上がっていたとしても、まだ勝てない。
「ぐ…ふッ…ハァ…ハハッ…」
「やっぱりな、そうこなくちゃ面白くねェ」
突然の攻防、それにアナウンサーや野次馬が何か言っているが、ネロはそれに気にする余裕がない。
むしろ、今目の前の相手しか見ていない。
まだだ。まだコイツには勝てない。
今、自分の戦闘力はどれぐらいか?いやそもそもこの星に戦闘力が重視となるかわからないが…それでもこの試合で解ることがある。今の自分じゃ――目の前のラクサスに敵わない。
「は…ハハッ…!」
どれぐらいだろうか、この差は。少なくとも自分よりこの男は何倍も強いということがよく分かる。どれくらい攻撃したところでコイツに対して決定打になりゃしない。なら、どうするべきか?
最大の技で体力を削るか?いや、それではすぐに体力がなくなって体を動かす力がなくなっちまう。
ならどうするべきか。
―――十分、高まったはずだぜ。この戦闘衝動をよ。
今の攻防で軽く満腹だ。
ネロは確かに、自分の中にあるアドレナリンにより興奮が高まり、そして別の細胞が今爆発しようとしていることを感じる。
そ
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