第六話:本気と本気!ラクサスVSネロ!
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…一体何が…?」
「いや、その前のそのサイヤ人の秘密を教えろ」
「…また今度教えるわい」
イワンからの問いかけを適当に返してマカロフはどのようにネロが体力も魔力が回復しているの魔法と考えるが――――その答えを知っている人物がネロのいた控室にいる。
先程、ネロと試合をしていたギクリ・ムース。
試合でやられ、傷だらけであろう…筈がネロと同じく無傷の状態で控室で決勝戦の行方を見守りながら、場内へ向けて歩くネロの背中を見つめながら先程の事を振り返る。
●●●●●●●
【…なんだんだ、その…ボタンがついているカプセル剤に似たものは】
スタッフを部屋から出した後にネロは荷物の中からある物を2つ同じ形のものを出してギクリに近づいていく。
【そうだなぁ…オレも実際のことは詳しくないけど…まぁ、アレだ。警戒しないでくれよ?】
そう言いながら2つのカプセル剤と同じ形の者のボタンを押し、その2つに自分とギクリの上へ投げる。
瞬間、小さな、気にする程じゃないような爆発音が起きて、光の粒がネロとギクリに降りていく。
【なんだ…これは…!?】
その光の粒が自分に接触した途端、ギクリは体の痛みと魔力の枯渇が急激に和らいでいくのを感じた。
そして傷が回復していくのは自分だけじゃなく、ネロも同じように光の粒に触れて傷がなくなっていくのを目にした。
【これは…あまり誰にも言わないでくれよ?オレも詳しくはないけど、これにも数が限られているからあまり使えないんだよな】
【…なら、何故某にも使った?数が限られているのなら、其方だけ使えばいいだろう】
そうだ、何故自分にも付けたのか。数が限られていて、なおかつこんな強力だろう回復薬を何故自分にも付けたのか。
その返答にネロは重要なことじゃないように笑って答えた。
【お礼みたいなモンだよ。アンタと戦えたおかげで、オレは楽しめたし、何よりも…】
フンッ!と力むようにネロは己の中の魔力を開放する。
その魔力をギクリは一瞬、だが近くでそれを感知しただけで理解した。
―――力が上がっている…!?
そうだ、まるで先の試合を温存していたかのように、目の前の少年からそんな力を感じた。
どういうことか、もしや全力と言いながら騙していたのか?…いや、あの中で何度も彼にとっても危険な状況があったはずだ。なら一体なんなのか?
【…やっと、馴染んできたかな。それに、今までよりもパワーが上がっている。よし!これなら…】
【…どういうことだ。其方、某に手を抜いていたわけじゃなかろう】
【ん?ああ、ほら…オレたち、力がすっげえなくなってただろ?オレなんて1分の力もなくなっていたし。後は
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