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妖精のサイヤ人
第六話:本気と本気!ラクサスVSネロ!
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一体どういうものなのかが彼の好奇心を刺激したのだ。

「…イワン、ラクサスも出ておるのじゃぞ。あの少年が気になるのは解るが…ラクサスのことも応援してやらんかい」

「フンッ、解っているさオヤジ。勿論、愛しい息子の晴れ舞台()応援するさ」

そんなイワンの心境を感づいたマカロフは咎めるように話すがそれに対してイワンは戯けるように笑い、口を歪めて試合へ目を向けた。
そんなイワンにため息をつきながらも、マカロフは孫と、そして友人になれる可能性を持つ少年の試合を見つめることにした。

『そして、そんなラクサスと試合する少年――――先の試合からいろんな手を魅せるその戦いはまさに戦闘民族と感心してしまう、強敵との戦いを楽しむその姿はまさにサイヤ人!ネロ・ハバード選手!!』

先の試合、全身全霊といってもいい程の力を出した茜色のサイヤ人がこのまま試合ができるのか。
決勝戦というのは大会の最後を飾る試合といってもいい。その試合に、まだ力を温存しているだろうラクサス少年に、満身創痍のネロ少年が試合できるのか。
そう観客たちの中ではこう考えてた者もいただろう。
しかし彼らに心配から驚愕へと変わる。

 ボロボロと破れのあるズボンとタンクトップという見窄らしい格好で控室から出てくる茜色の少年、そして先の試合でできたはずの傷がどこにもなく、無傷の状態に出てくる様を見て。
おかしい、先の試合では確かに傷があったはずだと、それに1時間が経っているとはいえまだ魔力も回復しているはずがないと、イワンは思っていた。
そのはずなのに、無傷なだけじゃなく―――しかも前回よりも魔力量が上がっている(・・・・・・)
目の前にあるその事実にイワンは口にせずに居られなかった。

「どういうことだ…?あのガキ…手を抜いてたわけでもなかった筈だ。この短期間で汚え手を使いやがったのか?」

「…サイヤ人にはある特徴を持っている。瀕死から復活のパワーアップというのがな」

「…ハァ…!?」

「にしてもあの少年…瀕死になったように見えなかっ…いや、しかし…」

魔力という生命力、それがなくなってしまえば当然ながらも生き物は死に絶える。そんな近い状態で回復、或いは急激に回復するというのなら可能性がある。或いは突然一気の魔力を放出すれば魔力欠乏症にすらなりえる。しかしあの少年にはそのような形跡がない。

「…あの時、”かめはめ波”を出したときに多くの魔力を、生命を削ったということか…?」

それなら、多少あの時遅れたギクリに勝てたのは納得ができる。しかし、ならばそのような重体になって何故、今何事もなかったように立っているのか?

「…何かの魔法…しかし、あんな急激的に回復する魔法をワシでも知らん
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