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装者達が勘違いしている件について
閑話@キャロル(後編)
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不思議な光景であった。

仕事では欠片も隙を見せない誠治郎とキャロル。

その二人が、『互いの前では』明け透けに隙を見せている。

…………まあ、誠治郎は、自分の女の前では、大概明け透けなのだが。

だが、そんな情熱的な情交は、唐突に終わりを迎える。

というより、ここまで激しくセックスをして、互いに我慢が出来る訳がなかった。

ベットに押し付けるような、情熱的なストロークで、彼女の子宮が、雄を迎え入れようと、その膣奥の子宮を開く。

同時に、彼女の膣は、誠治郎の精子を搾り取るかのように締め上げた。

同時に、誠治郎とキャロルの脳裏に、火花が散るような感覚が走る。

「らめっ、い、いっちゃう!」

キャロルの嬌声と同時に、彼のぺニスは、子宮を満たそうと爆発する。

「いくぞ!孕め!キャロル!」

大きくストロークをして、子宮口にピタリとつける亀頭。

同時に溢れ出す勢いで叩きつける精子。

その征服感に、誠治郎は無言で達した。

気づくと、背中に仄かな痛みが。

その答えは、すぐ目の前にあった。

快楽か、羞恥か、愛か。

或いは、その全てか?

ぎゅっと抱き締めたキャロルの小さな爪が、その背中に爪を立てていた。

「…………バーかっ!」

頬を羞恥で染めながら、しかし誠治郎の顔からは目を離さないキャロル。

(何、この可愛い生き物?)

「お、おい、誠治郎なんで中でおっきくして…………ちょっと、まだ駄目!感じすぎてて…………」

(この可愛いフリ、同意と見て宜しいですね?)

誠治郎は再度、獣と化した。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

深夜。

流石の誠治郎もヤりすぎで仕事に行けないのは不味いと思ったらしく、キャロルを腕枕しながら、すやすや寝息を立てていた。

だが、仕事の多い誠治郎と違い、キャロルは、早起きする必要はない。

まあ、極論錬金術を使えば、疲れたという概念もないのだが。

好き勝手してくれた誠治郎の頬を時折軽くつねりながら、されども誠治郎の腕枕からは出ようとしない。

なるほど、誠治郎の言う通り、可愛い仕草であった。

「んむむ…………セージは悪い奴だよ。全く」

彼女の心に、『かつての光』を思い出させた後。

彼女は時折、彼を『試した』

この力で、お前の敵を全て血祭りにあげてやろうか?

それとも、政治家連中を脅迫してやろうか?

だが、何度言っても、彼はそれに『首肯かなかった』

それの理由を尋ねたら、返すのは、いつも『一つ』

『え?なんで好きなキャロルの手を、理由もなく汚さなきゃならないんだ?』

『安心しろよ、この手でキャロルや家族を、幸せにするぐらいは、稼い
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