11話
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前はユエを守ってろ」
「良いのか、ギン」
「ああ、任せとけ・・・お前に船長・・・いや俺の力の一部を見せてやろう」
ギンは居合の態勢に入る。
ユエはギンの構えから何をするのか分からなかったが、ハジメは視ただけで
「居合の構えだな」
ギンの構えから居合というのが分かったハジメ。
『ベヒモス』の時とは違う構えをしてることに気づくも、その太刀筋は既に鋼鉄を斬れるほどの腕前。
「一刀流・居合――」
ギンは走り出し駆け向け、鞘から漏れ出す刀身が閃く。
「――『死・獅子歌歌』」
刀である『閻魔』を鞘に納めた瞬間、融合体が縦に真っ二つ両断された。
綺麗にスパッと滑らかに斬ったことにハジメはともかく、ユエは
「・・・・・・」
茫然としてた。切れ目から夥しく溢れ出てる血の海。
ハジメは血の海になった床で歩いていく。
もちろん、融合体の亡骸のもとへだ。
ユエはというと――、
「・・・・・・」(☆。☆)
眼をキラキラさせて、ギンを視ていた。
どうやら、先の一撃を視て、尊敬してしまったようだ。
「・・・・・・ギン兄」
いつの間にやら、ギンのことを兄として見始めていたと記載しておこう。
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融合体を倒して、ギンたちは素材やら肉を回収して、拠点に持ち帰る。
素材に関してはギンが持っていってくれてる。
ハジメもギンの筋力はどこから来るのかと不気味に思っていた。
ユエはハジメにおんぶされ、吸血行為をしてる。
何でも疲労状態なため、血を吸うことで栄養を補給してるようだ。
あと、好きな人の血だったら、いくらでも吸いたいようだ。
そして、拠点に戻ってきたギンたちは補充品を補充しながら、話し合ってた。
「そうすると、ユエって少なくとも三百歳以上なわけか?」
「・・・マナー違反」
ユエが非難を込めたジト目でハジメを見る。女性に年齢の話はどの世界でもタブーらしい。
「アホだろう。レディーに言ってはいけない言葉だぞ」
「・・・ギン兄の言う通り・・・」
「あと、何故、俺が兄になった!?」
ギンはユエがギンのことを兄と呼んでしまってることに驚いてる。
ハジメは笑いを堪えてた。
「・・・お兄ちゃんはお兄ちゃん?」
「意味になってない!!」
「良いんじゃねぇか。もうユエはお前のことを兄と定義してるぜ」
ハジメにまで言われてしまっては、状況が不
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