11話
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・。
もちろん、俺はブラコンの妹の裸を視てるせいか見慣れた。
俺からみるとユエは妹としか思えないな。
「これ着とけ。いつまでも素っ裸じゃあなぁ」
「・・・・・・」
毛皮で出来た外套を渡すハジメとユエも今の自分の状況を理解して、顔を真っ赤にして外套で隠す。
「ハジメのエッチ」
「・・・・・・」
俺は何とも思わない。
もう一度、言うぞ。何とも思わない。
全てはブラコンのバカ妹のせいだ。
俺も俺でシスコンかもしれないな。
内心、息を吐露してると、ユエが
「・・・ギンは私を視て、何とも思わないの?」
聞いてくるか・・・それもそうだな。しかも、ハジメまで視ていやがる。
しゃあねぇな。
「俺からしたら、ユエは妹かな」
妹という言葉にユエは――、
「・・・妹・・・」
チーンと四つん這いになる。
「何故、妹だ?」
「俺には兄と妹がいるんだ。餓鬼の頃から妹とは風呂に入ってるからユエの裸を視てもさほど困らん。それに俺の恋愛範囲じゃねぇし」
「な・・・なるほど・・・」
おぉ〜、ハジメも響めいてるぜ。まあ、それよりも・・・
「さてと、お二人さん。和むのはその後として・・・邪魔者が来るぞ」
呟いた。
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ギンの呟きで、既に『神水』で回復したハジメはユエを抱えて、ギンと一緒に後方へ跳躍する。
ついさっきまでいた場所に体長五メートル程、四本の長い腕に巨大なハサミを持ち、八本の足をわしゃわしゃと動かしている。そして二本の尻尾の先端には鋭い針がついていた。
「まるで、カニとサソリの融合体だな」
「ついさっき、気配を感じとれたということはユエを逃がさないための番人のようだな」
ギンは右手で『秋水』の柄を掴むも刀からの感じからして、彼は理解した。
(『秋水』が俺よりも別の主を求めてる。どうやら、ここまでのようだな・・・仕方ない・・・)
ギンは『秋水』を鞘ごと抜いて、自身の能力で隠しておいといた黒刀へと昇華した名刀『閻魔』を取り出し、腰に納める。
『秋水』は新たな主が見つけるまで預けておこうとギンは考えた。
ギンは右手に鞘ごと『閻魔』を手に構える。
ギンは『超嗅覚』で融合体の情報を探る。
匂いを嗅ぐ要領で情報を仕入れる。
情報を仕入れたギンは少し口角を上げて、
「なるほど・・・」
言葉を漏らしてから、
「ハジメ・・・此奴は俺がやる。お
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