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真恋姫を駆けた男
別の世界に転生したんだって・・・
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どいいかしら。」
「はい。」
「私から名を言うわ。彗琳よ。華琳の母です。」
「私は姓が曹、名は操、字は孟徳、真名は華琳よ。」
この娘があの曹操!?・・・・・マジ?
ちょっと、凄い現実を目のあたりにして呆けていたが、正気に戻りこちらも名乗ったが、真名ってなに?


「俺は蒼騎 真紅狼だ。」
「姓が蒼で、名が騎かしら?」
「いえ、違います。字が蒼騎、名が真紅狼です。」
「真名はないの?」
「その真名ってなんですか?」
「神聖な名とでも言っておこうかしら。真名はその人が認めた相手のみに教える名よ。勝手に真名呼んでしまうと首を斬られてしまうから気を付けてね。」
「はい。となると、俺の真名は真紅狼ですよ。」
「・・・!何も知らずに真名を教えていたの?」
「いえ、俺の国では真名というのは無く、字と名だけです。そして、名がある意味真名に当たります。」
「そう、変わっているのね。」
“変わっている”と言われたが、なんとも複雑な気分だ。


「じゃあ、真紅狼と呼ぶわね?」
「はい。俺は彗琳さんと呼びます。キミは「華琳よ」いいのか?神聖な名なんだろう?」
「貴方だって、真名も知らずに堂々と真名を教えたんだからこれで差し引きなしよ。」
「じゃあ、華琳でいいか?」
「ええ。よろしくね、真紅狼。」
「挨拶も終わったところで話を再開するわね。・・・いきなり失礼なことを言うのだけど真紅狼くん。貴方、家族いないでしょ?」
「えっ?」
「・・・・・!?」
真紅狼の目は見開き、「どうして分かった」という目でこちらを見ていた。


「華琳が家族について話している時、貴方の目は羨ましそうに見ていたわ。そこから、考えると貴方は家族というものを知らないのでは?ってね。」
「・・・・・・・・・・」
真紅狼くんは黙っていた。


「出来れば、貴方の口から話してくれたら有難いのだけど、ダメかしら? もちろん、言いたくことの無いことは言わなくていいわ。・・・どう?」
「・・・・・ふぅ。いいですよ。お話します。」
「そう。有難う。」
「ただ・・・」
「どうしたの?」
「ただ、これを聞いた後が怖くて・・・」
「大丈夫よ。」
と優しい瞳で答えてあげた。
〜彗琳side out〜


〜真紅狼side〜
「家族がいない」・・・・か。
俺はそんな目をしていたのか・・・。
親しいモノ程、未練を残しやすいっていうのかね?
吹っ切ったと思ったんだがなぁ。


「・・俺はどこにでもいる家庭に生まれました。父も母も心身ともに強くちょっとやそこらのことじゃ、負けないぐらいに。ですが、俺が四つのときに盗賊に殺されました。そのとき、両親はなんとか俺だけ命がけで逃がしてくれました。ですが、そのあとの1年は親戚の者に次から次へとた
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