暁 〜小説投稿サイト〜
真恋姫を駆けた男
別の世界に転生したんだって・・・
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男の子に声をかけた。


「・・・ここは?」
「森の中では危険なので私の家に来てもらいました。」
「態々、すみません。」
「いいえ。大丈夫ですよ。」
「それでも助けていただいて有難うございます。」
と男の子は身体を無理に起こして、見慣れぬお辞儀をしていた。


「・・っぅ」
「無理はいけないわ。さて、華琳。私は水を汲んできますので、少しの間お願いね。」
「はい、母上。」
「では、いってきます。」
そういい、井戸の方に水を汲みに行った。
そのあと、一気に静かになる。
私はさっきから気になっていたので聞いてみた。


「アナタ、どこから来たの?」
「ここよりもずっと東から来た。」
「というと、呉から?」
「違う、それよりもっと東だ。海を渡った先に島国がある、そこからやって来た。」
「そんな国あったかしら。」
「“日本”と呼んでいた。」
「ふ〜ん。歳は?」
「九つだ。」
「私より三つ年上・・・。」
思っていた通り、年上だった。
また、新しい疑問が生まれたので聞いてみた。


「それじゃあ、アナタの服装はその国の物なの?」
「ああ。」
「随分と奇抜ね」
「・・・・・・・・・・」
「最後にいい?」
「なんだ?」
「アナタのn・・・「只今、戻りました」お帰りなさい、母上」
名を聞く直前で母上が帰って来た。
〜曹操side out〜


〜真紅狼side〜
目が覚めた俺は、いきなり声をかけられビックリしたが、その声の持ち主を見てみると金髪で“深窓のお嬢様”という感じの女性だった。
うん?金髪?
・・・・待て待て!
ここは三国志じゃなかったか!?
なんで、金髪なんてものがあるの?!
これが、ジイサンの言ってた“外史”ってやつか。
・・・改めて凄いと思った。
その女性の娘が色々と質問してきたので、嘘はなるべく付かずに答えた。
さすがに、未来から来たとかは言わなかったけど・・。
最後に聞きたいことがあったみたいだが、この娘の母が帰って来た。
俺は汲んできてもらった水を受け取り、水を飲んだ後「貴方のことを聞きたい」と言われたので話すことにした。
〜真紅狼side out〜


〜彗琳side〜
水を汲み終え、家に着いたときには華琳と話していた。
だけど、痛みのせいなのかどこか、無理して喋っていることが何となくだけど、わかった。
そして、なによりも分かったことはおそらくこの子には家族と呼べるものが居ないことが分かった。
華琳が家族のことを話していると、彼はどこか羨ましそうで儚げな眼をしていた。


「只今、戻りました」
華琳は一旦質問を止めた。
私は汲んで来た水を竹筒に入れ、飲ませた。


「そろそろ落ち着いたなら、貴方のことを聞きたいのだけ
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