第3章(原作3巻) 可能性の道標(アウトレンジ)
第22弾 少女との再会(ミッシング・リンク)
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け?」
「何を?」
「依頼終了後も住み込むって」
……は?
今コイツなんて言った?
「え、住み込む?」
「うん」
聞き間違いじゃなかったか……。
「いや、なんで?」
「え、荷物の移動面倒だし」
「いやそこ、面倒がらないでよ」
「いいじゃん」
「ダメ……」
俺は頭を抱えながら、凛音に言葉を返す。
「ならマキはどうなの?」
「……ッ」
痛い所を突かれた俺は反論できなかった。
「マキが住むなら、私達が住んでも大丈夫だよね?」
「私……達……?」
凛音の言葉に、俺は首を傾げる。
「私のことです」
「え、歳那……も?」
「はい。何か不都合でも?」
キョトンとした顔で首を傾げる歳那。
「いやいや、大アリだから」
「そうですか。それなら問題ありませんね」
「オイ待てぇ。人の話聞いてたか」
「ええ。ですが、シュウヤさんがそう言う時は、大抵は問題ないので」
「諦めるんだなシュウヤ」
「周一?!」
予想外の方から飛んできた言葉に、俺は大いに困惑する。
「ああなった凛音と歳那は止めようがないからな」
「他人事みたく言ってくれるな……」
「だって他人事だもん」
「周一ィ!」
「シュウ君落ち着いて」
周一に飛びかかろうとする俺であったが、いつの間にか隣にいたマキに羽交い締めにされ止められる。
「マキ離せ! 俺はこいつを1発殴らないと気が済まないんだ!」
「……シュウ君?」
?がく俺に対して低いトーンの声で呼びかけてくるマキ。
その声を聞いた瞬間、俺の中の本能が警報を鳴らす。
ここでマキに従わないと、命が危ないと。
「……なんか、ごめん」
一瞬で闘気を削がれた俺は、全身から力という力が抜ける。
ヤベェ……久々マキのあの声聞いたわ……。
「分かってくれればいいよ」
そんなことを思う俺の傍らで、いつものトーンに戻った声でマキは言葉を返してくれる。
「でも、次はわかるよね?」
「はい……」
力なく返事する俺。
そんな俺とマキのやりとりを見ていた3人はというと???ドン引きしていらっしゃるじゃあないですか。
「ん? どうかしたの?」
「いや……2人は前に何かあったのかなぁ……って。特にシュウヤ」
「聞かないでくれ……」
俺は左手で顔を覆いながら凛音に言葉を返す。
「とりあえず、食おうぜ。冷め始めてるし」
「そうね」
周一の言葉に同調する歳那。
それに続くかのようにマキと凛音も頷く。
そんな中、俺は制服の内ポケットから1枚のカードを取り出すと凛音へと渡す。
「これ……」
「これは?」
「403号
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