第3章(原作3巻) 可能性の道標(アウトレンジ)
第22弾 少女との再会(ミッシング・リンク)
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ル》から2射目を放つ。
放たれた弾丸は、的の中心から僅かに逸れる。
「中心から3.5mm左に逸れてるよ」
「マジか……。誤差としてみればデカイな……」
マキにそう返しながら、第3射目を放つためにDEを構え直す。
そして、引き金を引く。
「着弾……っと。位置は?」
「今回はど真ん中」
「よし。今日はこの辺にしておくか」
俺はそう言って、DEをホルスターにしまった。
「このまま帰る?」
「そうだな。特に寄るところもないし」
「あ、じゃあさ???」
そう言ってマキは俺の前方へ歩いて行くと、振り返ってこういうのだった。
「この後、打ち上げ行こ?」
「え、なんの?」
「アドシアードの」
ダメ? と言った表情で、マキは答えるのだった。
「……誰が来る?」
「凛音と歳那と周一君かな」
「分かった。案内してくれ」
「うん」
そう言葉を交わすと、俺とマキは強襲科棟を後にするのだった。
そして、マキに連れられゆりかもめに乗車した。
「……これ、どこまで行くんだ?」
「豊洲かな」
「結構遠いな……」
俺はマキと共に車両に揺られながら、車窓を眺めていた。
流れゆくビルや臨海部。
ボーッとそれらを見つめていると、到着のアナウンスが入る。
「行こ」
マキにそう言われ、俺は車両を降りる。
そして、改札を潜りゆりかもめの豊洲駅近くのファミレスへと入っていくのだった。
「あ、来た来た」
店に入ると、入口から近いところの席に周一、凛音、歳那の3人が座っていた。
俺とマキは、その席へと向かう。
「遅かったね?」
「うん。ちょっと色々やっててね」
凛音の言葉に、マキがそう返す。
「シュウヤさん、怪我の方は?」
「万全じゃないが取り敢えずは大丈夫」
俺は周一の隣に座りながら歳那の問い掛けに応じる。
「というか周一がいるの、意外だな」
傍らの周一にそう言葉をかける。
「いたらダメか?」
「いんや、寧ろいた方が楽しいけどな」
「そうか」
そう言って窓の外へと視線を向けた周一。
「素直じゃないな」
軽く笑いながら、周一へと言葉をかける。
「余計なお世話だっての」
こちらを向かないまま、周一は言葉を返すのだった。
「で、えっと……何か頼んだのか?」
俺は凛音へと問い掛けた。
「うん。もう頼んであるよ」
「早すぎるだろ」
「元々何頼むか決めてたからね」
「……なるほどな」
俺は凛音の言葉に納得する。
そして暫くすると、テーブルの上に料理が運ばれて来る。
「……え、多くね?」
運ばれてくる料理の
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