第3章(原作3巻) 可能性の道標(アウトレンジ)
第22弾 少女との再会(ミッシング・リンク)
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さ」
そう言って鞄を担ぎ直す俺。
ここで俺はとあることに気づく。
「あ……」
「どうしたの?」
「いや……ちょっと用事を思い出した……」
「どんな?」
「人と会う約束をね……」
俺は溜息を吐きながら、マキへと答える。
「だから、先に帰っててくれない?」
「うん。わかった」
「ごめんな」
そう言って、第3男子寮へと歩いていくマキを見送る俺。
そして、マキの姿が見えなくなったのを確認したところで、後ろへと振り返る。
「……誰だ、さっきからつけて来るのは」
そう声をかけると、街路樹の裏から出て来る人影。
その人物を見た俺は、驚愕する。
「お、お前は……理子!」
「シュー君久しぶり! 飛行機以来かな?」
現れた人物は、4月のハイジャック事件の時、俺を戦闘不能にまで追い込んだ張本人である理子。
「な、何やってんだこんなところで……」
警戒しながら、俺は理子へと問い掛ける。
「シュー君にお願いがあってね」
「お、お願い……?」
首を傾げる俺に対し、夕陽を背にした理子はこう答えた。
「理子と一緒に、泥棒しよ!」
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