第3章(原作3巻) 可能性の道標(アウトレンジ)
第22弾 少女との再会(ミッシング・リンク)
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そう言って、ベッドに横になるのだった。
マキはベッドから降りて、真横にあった椅子に腰掛けた。
俺はふと、マキに声をかけるのだった。
「マキ」
「ん、何?」
「何か、やりたい事とかあるか?」
俺の質問が予想外だったらしく、マキはキョトンとしてしまうのであった。
そのままの状態が暫く続いたが、我に帰ったマキが慌てた様子で尋ねてくるのだった。
「え、えーっと……そ、それはどう言う意味?」
「そのまんまの意味だけど」
「な、なんでそんな急に」
「その……今回と言いこの前と言い、マキに心配ばかりかけたことに対する償いかな」
俺の言葉を聞いたマキは、少しばかり考え込んでいた。
そして、口を開くのであった。
「……じゃあ今度、一緒に出掛けよう?」
マキの言葉に、俺はそっと頷いた。
「分かった。ただ、俺の体がしっかり治ってから……になるかな」
「うん。今のシュウ君は、安静だもんね」
マキはそう返してくれた。
やっぱり、優しいよな。うん。何処ぞのピンクツインテ武偵も、マキのこと見習って欲しいね。本当。
「その……何処に行きたいか、決まったら言うね」
「ああ」
俺はそう言葉を返すと、意識を手放すのだった???
翌日、退院した俺はマキに付き添われながら鑑識科を訪れていた。
「ええっと……いたいた」
周囲を見渡していた俺は、探していた人物を見つけた。
「……シュウヤか」
「何でそんな沈んでんだよ。周一」
俺が探していたのは、昨日共に『妖刀』を撃退した周一である。
「いや、少しな……」
「やっぱ気になるのか、周二のこと?」
周一は少し俯きながらこう答えた。
「まあ、な」
「たった1人の、弟だもんな」
俺の言葉に、周一は力なく頷いた。
「ま、その辺はあまり心配しなくてもいいかもな」
「……どうしてそう言い切れるんだ」
「???“勘”、だって言ったら信じるか?」
「そんな無責任な事、信じられねえよ」
その返答を聞いて俺はフッ、と笑うのだった。
「そうか。その調子なら心配無いな」
「……は?」
首を傾げる周一を他所に、俺は踵を返した。
「さて、俺はこの後用事があるからお暇させてもらうよ」
それだけ告げ、俺はマキと共に鑑識科を後にした。
さて、お仕事と行きますか???
数時間後、俺はマキと共に強襲科に居た。
病み上がりの身体をなんとかするためのトレーニングを行うためだ。
現在は射撃レーンで練習をしていた。
「……外れる」
俺はボヤきながら|DE《デザート・イーグ
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