第三百三十話 子供に罪はない
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第三百三十話 子供に罪はない
日本とイタリアは蝶々夫人の物語の後についてさらに思いを馳せました。
「あの後日本とアメリカ戦争もしたし」
「その時にどうなったかですね」
「お子さんやお子さんの子孫の人達が」
「そして戦後も」
「そのことも気になるし」
イタリアはさらに言います。
「ピンカートン中尉のご家族なんて」
「蝶々さんのことがずっと心に残って」
「重くのしかかってね」
「中尉さんも奥さんもお子さんを見る度蝶々さんのことを思い出して」
「耐えられるかな」
その重くのしかかることにです。
「中尉さんは確かに軽薄な人だけれど」
「根っからの悪人ではないですから」
「責任把握能力もあるしね」
良心はある人なのです。
「だからね」
「その良心に押し潰されますね」
「そうなる可能性も高いね」
「そう思いますと」
蝶々夫人の物語の後はどうなったのか、ピンカートン中尉の家庭も子孫の人達も。日本とイタリアは重いものを感じました。
第三百三十話 完
2020・2・23
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