第三幕その十二
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「そんな下らないことにはよ」
「誰も時間を使おうとしないね」
「外の国でもそうだけれど夢が実現する国よ」
オズの国はというのです。
「それでどうしてね」
「そんな夢を潰す様なことをするのか」
「それも潰せていない」
「こんなに無駄なことはないのに」
「そんなことに時間を潰すと」
「本当に無駄よ」
「いや、何が無駄かわかりました」
カルロスはここでしみじみとした口調で言ってきました。
「僕も」
「そうでしょ、私もよ」
「ベッツイさんもですね」
「ええ、こうしたことはね」
「何よりも無駄ですね」
「そんな下らない人になったら駄目ね」
「本当にそうですよね」
カルロスも強く思うことでした。
「間違っても」
「悪いことをすることも駄目でね」
「そうした人になってもですね」
「いけないわ、他の人も面白くないし」
「自分自身もですね」
「何のプラスにもならないし」
「自分も面白くないですね」
本当にと思うカルロスでした。
「自分は面白いと思っても」
「何もね」
何一つとしてというのです。
「だからね」
「夢を実現することを目指すべきで」
「潰すことはですね」
「それで潰れもしないし」
「しないことですね」
「そうよ」
だからというのです。
「何よりも下らないことよ」
「夢を潰すつもりで潰せていないので」
「そのこともあってね」
「そしてオズの国ではですね」
「そんなことはないから」
夢を潰される様なことはというのです。
「外の世界でもそうでしょ」
「そうですね、今お話した通り」
「夢は消えてもすぐにまた別の夢が出て来ればね」
「それでいいですか」
「そうよ、人は夢があってそれを実現させられる」
「そして潰れない」
「そうしたものであることはわかって」
そしてというのです。
「オズの国でもね」
「やっていけばいいですね」
「そういうことよ、じゃあね」
「はい、今からもですね」
「ピラミッドに入ってね」
「中での冒険を堪能して」
「そして最後の最後まで楽しみましょう」
こう言ってでした、皆でピラミッドの中に入りました。夢のお話をしてそれからスフィンクスともお話をしていよいよその中に入るのでした。
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