第三幕その十一
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「食べたり寝ることも大丈夫だね」
「そうよ、普通にね」
お昼も夜もというのです。
「安心出来るわ」
「そうだね」
「問題はお風呂位ね」
「それは流石にないかな」
「どうかしらね。私はピラミッドに入るのははじめてだから」
それでというのです。
「お風呂があるかも」
「知らないね」
「あればいいけれど」
「なかったら」
「その時は我慢するしかないわね」
「そうなるね」
「それに昔の冒険だとね」
「身体を奇麗にすることも」
「そう、このこともね」
どうしてもというのです。
「出来なかったわね」
「時々身体を洗うことが出来ても」
「そうそうね」
「かつての冒険では違ったね」
「今は毎晩奇麗に出来るけれど」
オズの国は川やお池、湖がとても多いです。しかもそうした場所の傍に絶対にシャンプーやボディーソープの実が成る草や木があるのです。それでオズの国では旅の時でも身体を奇麗に出来るのです。
「昔はね」
「違ったね」
「このことも変わったことね」
「そうだね、科学じゃないけれどね」
「やっぱり今の時点でね」
「未来はわからないね」
「そうよね、人ではね」
到底と言うベッツイでした。
「わかる筈がないのよ」
「というか今の時点で何でもわかるというのは」
「傲慢ね」
「アニメや漫画でもよ」
「わかる筈がないね」
「かえすがえすそうしたことを考えて言う人は」
「何ていうのかな、空想科学?」
ハンクは不意にこの言葉を出しました。
「そう呼ぶのかな」
「空想科学ね」
「そう、そう言っても」
「空想でも何でもないわね」
「夢を壊しているつもりでも」
「壊してもいないわ」
「だって今の時点じゃ未来はわからないからね」
到底とです、ハンクはまた言いました。
「ましてや科学だけでは」
「今の時点の科学だと」
「何もわからないよ、そしてわかったつもりで」
「あれこれ言って書いて」
「それで子供の夢を潰せるか」
「子供の夢も大きいわよ」
ベッツイははっきりと言い切りました。
「そんな下らないことでよ」
「潰れないね」
「本当にそうした人がしていることは」
「この世で最も無駄なことだね」
「そんなことに人生の貴重な時間を費やすなんて」
「本当にその人の人生何なのかな」
「オズの国の人生は限りがないけれどね」
それでもと言うベッツイでした。
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