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ヘタリア大帝国
TURN33 マニラ攻撃その一
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「そうだな。怒っても仕方ない」
 怒らないことをだ。東郷はここで言った。
「できればこうしたことは勘弁して欲しいがな」
「子供を戦場に立たせることはですね」
「そういうことは好きじゃない」
 これは東郷の考えだ。
「だからだが。こうなってはな」
「どうされますか、それで」
「今更退艦させる訳にもいかない」
 現実だった。それが。
「それなら今はな」
「このまま戦闘に入りますか」
「祖国さんが戻ればすぐにだ」
「はい、即座に」
「戦闘に入る。真希はだ」
 また娘を見てだ。東郷は言う。
「安全な場所に避難してくれ。いや」
「いや?」
「気が変わった。本来は駄目だが今回は特別だ」
 こう言ってだった。東郷は娘にあらためてこう言ったのだった。

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