35 冬田美鈴、危機一髪
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のかよ?」
三河口の言葉に杉山が異議を唱える。
「全員で一斉に行っても纏めて返り討ちになるだけだ。数名残って奇襲に回るべきだ」
「そ、そうだな」
「じゃあ、誰が行って誰が残る?」
「杉山君と大野君で真正面に行って、さりちゃんに付き添いをしてもらおう。何かあったら護符の力を活かしてもらう。さりちゃん、お願いできますか?」
三河口は従姉に確認をとる。
「うん、いいわよ」
「すみ子ちゃん、君のあの球体はイマヌエルから貰ったその銃で作ったよね?」
「う、うん、そうよ・・・」
「ならすみ子ちゃんとかよちゃんで反対方向から狙うんだ。付き添いに杉山君のお姉さんにお願いしていいかな?」
「私?いいわよ」
「そして俺達はこの戦艦を使う。それでいいか?」
「三方から狙うって事だな」
北勢田は理解した。
「冬田さんだっけ、君の羽根を大野君達に貸してあげてくれ」
「え、ええ、大野君の為ならいいわ!」
冬田は羽根を大野に差し出した。
「サンキューな、冬田。絶対に返す!」
「うん、大野君・・・」
冬田は好きな男子の役に立てた事が何よりも嬉しかった。長山や三河口、濃藤、北勢田、冬田、かよ子やさりの両親などは戦艦に留まった。作戦は開始された。
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