4話
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室でしていたことでしょうね。その時の私は唖然としていたから思わず、コクリと頷いてしまう。
少しだけの時間が経ってから、ようやく、口が動いた気がした。
「えと、シミュレーター室の無断使用は禁止されてるはずだけど・・・・・・」
「アァ、オルガマリー所長とダ・ヴィンチちゃんに許可を貰ってるからな。正確に言えば、マリスビリーの時から許可を貰ってるんだ」
「そ、そう・・・」
私はそれを聞いて、思わず、無言になってしまう。彼のことを詳しく聞けるチャンスなのに、どう話せばいいのかわからない。そしたら、彼が
「そういや、最近、俺のことを調べてたけど、どういった目的で調べてたんだ?」
零士はいきなり、そんなことを聞いてくるなんてね。
「実は、貴方のことは時計塔でも有名だったんだけど、実際、視た印象と違っていていたから。私なりに調べてたのよ」
「それで、ヒナコとかに聞いたんだな。何となく理解したよ。オフェリアから視て、俺はどう見えた?」
零士は自分のことを私なりに視た印象を聞くなんて・・・、
「そうね、最初は不真面目そうな印象だったけど、芥から聞いて分かったの、両親の期待を応えられるように、育ってきた私とは大きく違うということがね」
私は私なりに零士のことを言ったんだけど、彼からしたら、私はどう思ってるのだろう。
「俺からしたら、キミは肩に力が入ってるのかな、背負いすぎてる気がしたよ。オフェリアって、結構可愛いし綺麗なんだから」
なっ!? 私が可愛い!? 私が綺麗!? な、なにを、なにを言ってるのよ!? 私が綺麗なんてあり得ない!? 内心、動揺が激しく走っちゃう。
「俺もそうだけど、オフェリアも自分がなにやりたいか考えよう。君のその重みに誰かに背負わせても良いんじゃないかな。お節介だと思うけど、キミも俺と同じAチームなんだ。これからもよろしくな」
そう言って、彼はシミュレーター室をあとにしちゃった。
自分がなにやりたいかね。誰かに背負わせるね。フフッ、なんだか、彼からいろんなものを貰っちゃったわね。少しだけ気が楽になった気がするわね。
その時の私は心から嬉しい笑みを零してた。
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