4話
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たな。
だけど、この眼だけは余り知られたくない。輪廻を司るが如く、神如き眼を見せたくなかったからだ。
俺の目の前にはゴーレムやらゾンビやらの対英霊用のエネミーがわんさかといる中、眼帯を外し、左眼が露わになる。波紋のような模様で、巴模様が入っていて、瞳の色が白銀をしている。
俺は左眼に魔力を集中させると、俺が左手を前に突きつけた瞬間、風圧によって、吹き飛ばされていく。普通だったら、魔術で風を起こして吹き飛ばしたかのように見えるけど、実際は斥力によって、吹き飛ばしただけに過ぎなかった。
次に左眼の視界の外にいるエネミーと入れ替わる。しかも、一瞬にしてだ。
今のは、『天手力』といって、一瞬にして、任意の空間同士を入れ替わる魔術。予備動作なく、魔力感知できない上に、別の世界、異空間に転移できるんだけど、燃費が悪く、使用しすぎるとガス欠を起こしやすい。なので、定期的に左眼を使った戦闘訓練をしている。本当なら、実戦の中で学びたかったのが、本音だけどな。
一瞬にして、入れ替わったら、両手を左右に突きつけたら、俺を中心に斥力による風圧が発生し、エネミーたちが纏まって吹き飛ばされていくのだった。
フゥ〜、一通りの確認を終えたな。俺は再び、左眼に眼帯を付け直して、シミュレーターを切り、シミュレーター室を出ようとしたけど、出入口で唖然というかアホ面を晒してるオフェリアがいた。
って!? まさか!? 最初から視ていたのか!? 内心、動揺が走っていたのだった。
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オフェリアサイド
なに!? 今の!? 彼が眼帯を外してるような仕草をしたのは分かるけど、左手を前に突きつけた瞬間に、エネミーが吹き飛ばされていたわよね。もしかして、魔術で風を起こして吹き飛ばしたのかしら。でも、それだったら、突風といったレベルにならないと吹き飛ばされないと思うし。どうなってるのかしら?
次に、零士が、一瞬にして、瞬間移動した!? 転移魔術は未だに解明されていないのに、どうやって!?
私は数々の疑問が沸き起こっている。そして、最後にエネミーの集団の中から一斉に吹き飛ばしてるところからみても、魔術で風を生み出し、吹き飛ばしてるようには見えないわね。
そして、ようやく、彼がシミュレーターを止めて、室から出ようとした時には、私は唖然としていたわね。
「・・・・・・視てたのか・・・・・・最初から」
若干、戸惑ってる彼が口にしたのは、シミュレーター
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