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第百三十四話 mein schwester(我が姉)
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の冷たい声がアレーナの声を遮る。
「はいはい。ティアナ、私だって木偶人形じゃないのよ。イルーナ、バーバラ、アレットが死んで、フィオーナが廃人同然になっている状況、はらわたが煮えくり返りそうだってのは一応言っとく。で、アンタの問いに対する答えけれど、やることは決まっているわ。前世においてあのクソ女を倒したのと同じ手を使うのよ」
周りがざわめいた。興奮した様子で皆三々五々話を始めている。ひとしきり話が終わるまでアレーナは静かに待った。
「アレーナ、正直言ってそれは絶望的じゃない?」
エレインが口を開いた。彼女は皆の意見も同じかどうかひとしきり部屋を見まわした後、
「前世においてシャロンが倒れたのは一人の人物がキーパーソンだったから。それはあなたもよく知っているはずよ。何しろシャロンを仕留めたのは――」
エレインは口をつぐんだが、言葉をすぐにつなげた。
「イルーナ、なのだから」
沈黙が部屋に降りた。シャロンを斃したのはイルーナ自身であり、この部屋に残った誰もが、彼女に匹敵する力を持つことはない。正確に言えば力量についてはイルーナと同等の者は幾人かいる。ただ、問題はそれ以外の要素が必要なのだという事だ。
「そうね。『歌い手』はいないのだものね」
ティアナがぽつりと言う。それに対してアレーナはニッと笑った。不敵な笑みで。
「そっか、ティアナは前世の最終決戦の場にいなかったんだっけ。なら、まだ、諦めるのは早いってことを教えてあげるわ」
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