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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十四話 mein schwester(我が姉)
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っと・・・・立ち直れる」
「い、いいえ・・・・いいえ!!」
「ライン・・・ハルト・・・・」
顔色がプラチナブロンド色よりも白くなり、最後の力を振り絞った美貌の「姉」は左手をラインハルトの手に重ねた。
「失敗・・・を恐れないで。宇宙を・・・統一し・・・皆を・・・・導いて・・・・」
ラインハルトが賞賛してやまなかった美しい藍色の瞳が閉じられた。
「あなたには・・・・それができる・・・のだから・・・・」
最後に微笑をしようとした努力の跡だけが彼女の顔に残っていた。
「姉上・・・姉上・・・?姉上!」
ラインハルトは子供のように物言わぬイルーナの身体を揺さぶり、懸命に声をかける。その手がもう一つの別の手によって止められた。
「ローエングラム公」
ヒルダがラインハルトの傍らに膝をついて、そして静かに首を振った。
「・・・・お亡くなりになりました」
ラインハルトの瞳がこれほどまでに見開かれたのをヒルダは見たことがない。
「嘘だ・・・フロイライン・マリーンドルフ、嘘だ・・・嘘を言っているな、あなたは・・・・」
「・・・・・・・。」
「イルーナ姉上が死ぬはずがない。俺を残して死ぬはずがない。そうだろう?フロイライン・マリーンドルフ!?そうだろう!?」
そう言いながらラインハルトの両手は子供のようにイルーナの身体をゆすり続けている。
「俺の、俺のせいで・・・俺は・・・・・」
その時、廊下をかけてくる音がして、明けはなたれた扉から飛び込んできた一団がある。医師団だった。
* * * * *
ラインハルトは回想から覚めた。それはイルーナの最期を語り終えた瞬間でもあった。
「姉上」
ラインハルトは口を開いた。
「私は戦います。その意義は三つ。小はイルーナ姉上の仇を取ること、中は我が艦隊の将兵の仇を取ること、大は全人類のためでもあります。あの者を野放しにしていれば真の平和はきません」
『・・・・・・・・』
「そして、あの者を斃した後、キルヒアイスと二人で必ず帰ってまいります。それまでどうか・・・お待ちください」
アンネローゼはかすかにうなずいた。
* * * * *
帝国暦488年8月29日のヴァーミリオン星域の大敗北の敗戦処理のさ中――。
イゼルローン要塞の一室に、ぞろぞろと人々が集まってきた。アレーナの呼びかけに応じて集まった数十人は、各艦隊やイゼルローン要塞に残った面々等様々であるが、共通しているものがある。
全員転生者ということである。けれど、その数は随分と減ってしまっていた。
「フィオーナは?」
アレーナの問いかけに、転生者たちは顔を見合わせていた。
「来るわけないでしょ。あんなに傷を負って」
ティア
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