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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百三十三話 大敗北
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り我が艦隊は全力を挙げて閣下を掩護します』
「掩護だと?」
「お久しぶりです、と申し上げたいところですが、久闊を叙してはいられないようです。我が艦隊と第三十艦隊が敵を切り崩します。その隙にすぐに陣形を再編成してください」

 ヤン艦隊の行動は迅速だった。コーデリア・シンフォニー中将に自軍の将兵のシャロンの洗脳を解除してもらってから、ヤン艦隊の本来の姿は取り戻されたと言っていい。オリビエ・ポプラン、イワン・コーネフ、シェイクリ、ヒューズと言った歴戦の空戦隊を健在して擁している。
 ヤン艦隊と第三十艦隊はラインハルトを掩護するように、先鋒のルッツ艦隊と協力して敵軍を蹴散らし始めた。
 ヤン艦隊の動きは見事だった。相対上方から効果的に敵軍を撃ち抜き、包囲網に穴を作っただけでなく、包囲体制を構築しようとする敵を駆逐し、さらに押されている味方がいればそこに効果的に支援砲撃を行い、掩護する。
 ラインハルトをもってしてもこのような艦隊運動はできないと思わしめるほどだった。もっともヤン・ウェンリー自身もラインハルトに対して感じるところがあった。
 これだけ劣勢のさ中、各司令官の士気を落とすことなく、陣形を崩壊させることなく保ち続けながら後退していることはヤンには奇跡だと言えた。
 
『上下角度+3度に向けて、主砲、斉射!!』
「分艦隊B敵第一陣FHに対してミサイル攻撃だ。けん制だよ」
『ヤン・ウェンリーの背後にいる敵を掃討せよ!!』
「ローエングラム本隊の上方斜2時方向の敵に一斉射。駆逐して閣下を救うんだ」

 原作において、敵対した二人の人間は期せずして互いに助け合いながら包囲網を突破することとなった。

 他にも正体不明の一個艦隊が姿を消し、此方を支援しにかかってくれたのだが、その後来た大奔流の前にどうなったのかわからない。
 ヤン・ウェンリーには及ばないにしても緩急自在の必死の指揮で帝国軍を守り抜いてくれたあの一個艦隊を指揮していた指揮官はどうなったのか、とラインハルトは思った。


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