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剣を舞う男の娘
3話
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ノーラ・フォン・ランカスター。レオノーラと呼んでください」

「私はシャオ・フォン・フー。シャオで良いよ、よろしく」

「俺はヘルト・フォン・ベンノ・バウマイスターだけど、5歳の頃に事故で遠い土地に流されちゃって記憶が曖昧になって、今はヘルト・シュバルツ・フォン・シェルマイスっていうんだ。ヴェル兄とは双子の弟だから。ヘルトって呼んでくれ」

 俺たちも簡単な自己紹介を済ませたら、そのまま、バイトの害獣退治に向かった。

 向かう最中、ヴェル兄にバイトを受けたわけを聞く。

「え? ブライヒレーダー辺境伯の『園遊会』に招待された・・・兄さん()?」

「ま、まあな・・・()ってことはヘルトもか」

「ああ、招待状を貰ったんだ」

「それは災難だな」

「本当だよ」

 話し合ってる中、イーナとルイーゼが俺とヴェル兄を双子なのかと少々疑惑の目を向けていた。

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 三人称サイド

 ヘルトたちは果樹園にやって来たら、依頼主から事情を聞いた。

「昼間の被害はまだマシなんだが、酷いのが日暮れ後なんだ。しかし、害獣の正体がはっきりと見ていないんでなんともなぁ」

 その話を聞いてヘルトとヴェルは

(日暮れまでまだ時間があるな)

「あの、昼間の被害って鳥なんですか」

「うむ。人間がいると近づいてこないんだが、かといって四六時中監視もできんし困ったものだよ」

 依頼主からそれを聞いて、ヘルトはピンとあることを思いつき、

「すみません、いらない鏡とか服はありますか」

「それなら、あの小屋にあるもの好きなように使って良いよ」

 依頼主に言われて、ヘルトたちは小屋の中に入ると、中には、いろんなものがいっぱいあった。

「オォ〜、いっぱいあるな」

「これだけあれば使えるな」

「兄さん。何をすればいい」

「そうだな――」

 そんなこんなでヴェルとヘルトの協力にするよう、動き始めるルビアたち。

 2人が用意していくのは害獣対策の道具ばかりである。

 鏡を紐に吊して反射するようにする鳥よけの道具。紐の振動で音が鳴る道具。案山子みたいな道具などを準備していたところで、小屋の外からキッ、キキッという鳴き声とガタンという物音が聞こえた。

 外へ出てみると木の枝の上にいたのは猿の大群。

 その大群を退治していくんだけど・・・何故か、ルビアたち女性陣が果敢に退治していき、ヘルト、ヴェル、エルはなにもせずに終わったのだった。

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