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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第67話
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その後セシルの提案に応じたトワ達は病院内にある看護師達が待機している部屋に案内された。

〜看護師待機室〜

「リ、リウイ皇帝陛下のかつての側妃の転生者……!?」
部屋に案内され、セシルから事情を聞いたアリサは信じられない表情でセシルを見つめ
「そ、そういえばリベール王国を訪問した際にクローディア王太女殿下の話に”槍の聖女”のように、リウイ陛下のかつての側妃だった方が生まれ変わって”槍の聖女”のようにリウイ陛下と結ばれた話があったね……」
「ああ…………確か転生前の名前は”シルフィア”と”ティナ”で、”槍の聖女”が”シルフィア”の転生者だから、貴女は”ティナ”という人物の転生者なんですか?」
あることを思い出したトワの言葉に頷いたアンゼリカは考え込みながらセシルに確認した。

「ええ。とはいっても、私の場合はリアンヌさんと違って”ティナ”としての記憶があるだけで、人格は”ティナじゃなくて、セシル・ノイエスそのもの”よ。」
「ちなみにティナはこっちの世界だと”癒しの聖女”とか呼ばれているティアのお母さんだよ。」
「”癒しの聖女”…………混沌の女神(アーライナ)教と同じ異世界の宗教である癒しの女神(イーリュン)教の”聖女”だったよな……?」
「う、うん。その…………セシル皇妃陛下はどうしてこちらの病院で看護師を?」
苦笑しながら答えたセシルの説明と説明を補足したエヴリーヌの話を聞いて考え込みながら呟いたガイウスの確認の言葉に頷いたトワはセシルに訊ねた。
「”セシル”でいいわよ。病院内でも普通の看護師と扱ってもらえるように伝えているし。私は”ティナ”としての記憶が蘇るまでは、元々この病院で看護師をしていたのよ。それで”影の国”の件が解決してからは”ティナ”としての記憶が蘇ったのよ。」
「そんな事情が……」
「つーか、”転生者”とかオカルトにも程があるだろ……」
セシルの答えを聞いたアリサが驚いている中アッシュは疲れた表情で呟いた。

「あの…………先程セシルさんは”看護主任”と仰っていましたよね?もしかしてセシルさんはこの病院に入院なさっている”エレボニア帝国にとって最も重要な人物”の事についてもご存じなのでは……?」
するとその時あることに気づいたトワは真剣な表情で訊ね
「…………ええ。実は”Z組”の皆さんが来たらその方から案内するように頼まれていたのよ。」
「え……た、”頼まれていた”って事はもしかして、意識が戻っておられるんですか……!?」
トワの疑問を聞いた表情を引き締めたセシルの説明を聞いてあることに気づいたアリサは驚きの表情で訊ねた。
「ええ。とはいっても今も予断は許されない状況だけど。今日お見舞いにいらっしゃるヴァンダイク元帥閣下がお帰りになったらご案内したいのだけど……どうかしら?
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