第67話
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を受け入れたよな……?」
「そのあたりは恐らくですが、エレボニア帝国政府がレミフェリア公国政府に陛下をウルスラ病院に入院できる為の何らかの交渉をし、レミフェリア公国政府がクロスベル帝国政府に話を通して皇帝陛下をウルスラ病院に入院させたかと。確か皇帝陛下と現公国元首であられるアルバート大公閣下は親しい関係という話を聞いた事があります。」
パトリックの答えを聞いたトワが驚いている中困惑の表情をしているクロウの疑問にセレスタンが静かな表情で答え
「アルバート大公閣下か……………………そういえば、ミュゼ君から生前のアルフレッド公子は大公閣下と親しい関係で、彼女も大公閣下とは旧知の仲という話も聞いたことがあるな。」
「ミュゼちゃんのお父さんが……」
「しかしそれならば、何故クロスベルはユーゲント陛下の見舞いの為に来訪する正規軍の上層部を警戒しているのだ?」
「多分だが、その見舞いを利用してスパイがクロスベルに堂々と入国、潜伏することを警戒しているんじゃねぇのか?」
アンゼリカの話を聞いたトワが目を丸くしている中、不思議そうな表情で考え込んでいるガイウスの疑問にクロウが推測を答えた。
「それは…………パトリック君、そうなの?」
「ええ…………会長達もご存じのようにクロスベル警察は以前”北の猟兵”達の密入国を許してしまった件もあって、その二の舞にならないように現在クロスベル警察全体が相当警戒しているそうなんです。」
「ちなみに現クロスベル警察の局長は前警察局長を務めていたヴァイスハイト皇帝陛下に指名された方との事ですから、恐らくそれも理由の一つかと。」
「ま、ヴァイス達に後を任されておきながら、スパイの侵入を許すなんてヴァイス達に顔向けできないし、自分たちに後の事を任せたヴァイス達の顔にも泥を塗っているようなものだもんね。」
「……………………」
トワの疑問に答えたパトリックとセレスタンの話を聞いたエヴリーヌは自身の推測を口にし、それを聞いたアリサは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「フム………そういう事だったら、私達の陛下へのお見舞いは難しいかもしれないね。」
「うん…………それにわたし達が陛下のお見舞いできない理由が他にもあるし……」
考え込みながら呟いたアンゼリカの言葉に頷いたトワは気まずそうな表情でアッシュに視線を向け
「俺の事は気にすんなや。皇帝の見舞いができるんだったら、俺抜きでお前達だけで見舞いをすればいいじゃねぇか。」
「それなら、俺もお前に付き合うぜ。何せ俺は内戦勃発の引き金を引いた”元凶”でもあるから、俺が見舞いに行ってもアッシュ同様気まずくなるだけだろ。」
「クロウ……」
視線を向けられたアッシュはいつもの調子で答え、アッシュに続くようにある申し出をしたクロウの提案を聞いたガイウスは複雑そうな表情でクロウ
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