第67話
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築く事はできたかな?」
あることを思い出したアッシュの問いかけに頷いて話を続けたパトリックの説明を聞いてあることを思い出したトワはパトリック達に尋ねた。
「はい。ただ、今は多忙らしく、”特務支援課”が拠点としている中央通りにある雑居ビルに直接訪ねた時に滞在していたら、話を聞くとの事です。」
「そっか……それで、話は変わるけど市内を巡回しているクロスベル警察の人達は随分と周囲を警戒していたけど、何か知っている事はないかな?」
パトリックの話を聞いて頷いたトワは市内を見回った際にクロスベル警察に所属している警官達がピリピリしている事を思い出してパトリック達に尋ねた。
「……実は僕達もその件が気になって、クロスベル帝国政府に問い合わせをしたんですが、”部外者”には教えられない機密情報との事で教えてもらえなかったのですが……」
「―――オルキスタワーから出た際に偶然タワーに戻ってこられたキュア嬢とお会いすることができまして。坊ちゃんがキュア嬢にクロスベル警察の件で何か知っている事があれば教えて欲しいと自ら頭を下げられたのです。」
「”キュア嬢”ってもしかして…………」
「姉と一緒にクロスベルに寝返ったって言うカイエンのオッサンの娘の妹の方だな。」
「それでキュア君から何か教えてもらえることはできたのかい?」
パトリックとセレスタンの話を聞いてあることが気になったアリサは目を丸くし、クロウは静かな表情で答え、アンゼリカは真剣な表情で続きを促した。
「ええ。……キュア嬢の話によるとどうやら近日中にエレボニア帝国正規軍の上層部がクロスベル郊外にある”ウルスラ病院”を訪問する予定があるらしいんです。」
「へ……エ、エレボニア帝国正規軍――――――戦争相手の軍の上層部がどうしてクロスベルの病院に訪問することをクロスベル帝国政府は受け入れているのかしら?」
パトリックの話を聞いて仲間たちがそれぞれ血相を変えている中アリサは困惑の表情で訊ね
「サラ教官の話によるとウルスラ病院はレミフェリア公国政府が深く関わっているという話だから、多分だけどその事実によってウルスラ病院は一種の”中立地帯”になっているからクロスベル帝国政府も正規軍の上層部の訪問を受け入れたんじゃないかな?」
「あ…………」
「それでその正規軍の上層部は一体誰の見舞いの為にウルスラ病院を訪問するんだい?」
トワの推測を聞くとアリサは呆けた声を出し、アンゼリカは真剣な表情で訊ねた。
「それが…………――――――ユーゲント皇帝陛下のお見舞いとの事です。」
「ええっ!?それじゃあ、ユーゲント皇帝陛下は今、ウルスラ病院に入院なさっているの……!?」
「幾らウルスラ病院がレミフェリアが深く関わっているとはいえ、よくクロスベルは敵国の皇帝を自国の領土の病院に入院させること
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