第67話
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1月30日――――――
〜カレイジャス・ブリーフィングルーム〜
「そうですか…………ヒューゴが政府側に……」
事情を聞き終えたパトリックは複雑そうな表情を浮かべ
「……ちなみにヒューゴ君のように、実家の状況を知る為にエレボニア帝国に帰国した他の生徒、教官はいるんですか?」
「教官の皆様は全員今も残ってくださっていますが、ヒューゴ様以外にもエレボニア帝国に帰国された生徒の方々はいらっしゃいます。そしてその中にはヒューゴ様のように、”紅き翼”に帰還していらっしゃらない方々も含まれています。」
「そ、そんな…………」
「戻ってきていない他の生徒達もまさか、政府側についたのだろうか……?」
アンゼリカの質問に答えたセレスタンの答えを聞いたトワが不安そうな表情をしている中、ガイウスは複雑そうな表情を浮かべた。
「いや――――――ヒューゴ以外に戻ってきていない生徒達は皆、クロイツェン州の出身で戻ってきていない生徒達からも戻ってこれない理由を書いてある手紙も既に来ているから大丈夫だ。」
「ヒューゴ以外に戻ってきていない連中が全員”クロイツェン州”の出身って事は正規軍による”焦土作戦”で故郷が滅茶苦茶にされちまったから、その復興の為か。」
「はい。それらの手紙は全て復興の為に派遣されているメンフィル・クロスベル連合の手配によって紅き翼に届けられています。」
「その…………それらの手紙の中にリィン達の情報については何かなかったんですか?」
パトリックの答えを聞いてすぐに察しがついて推測を口にしたクロウの推測に頷いたセレスタンの話を聞いたアリサは複雑そうな表情でセレスタンに訊ねた。
「残念ながら故郷に残って復興を手伝うことを決めた生徒達の手紙の中にはリィン達を見かけたという内容はなかったよ。」
「クロイツェン州も広大だからね。メンフィル帝国軍に所属しているリィン君達も恐らく復興には派遣されていただろうが、クロイツェン州に残っている生徒達がいる場所に派遣される確率は正直言って低いだろうから、彼らがリィン君達を見かけなかった事も仕方ないよ。」
「そうですね…………」
パトリックの話とアンゼリカの推測を聞いたアリサは辛そうな表情で呟いた。
「そういや、噂の”灰色の騎士”サマが今回の戦争で有名になった戦いはクロスベルでの迎撃戦での活躍らしいから、ここじゃあかなり有名なんじゃねぇのか?」
「ああ。とはいってもやはり、”クロスベルにとっての英雄”は”六銃士”と”特務支援課”だからね。幾らクロスベルでの迎撃戦で活躍したとはいえ、彼ら程の知名度はないようだ。」
「えっと………その”特務支援課”だけど、予め頼んでいた”特務支援課”の人達との接触、情報交換とできれば特務支援課の仲間にいる”工匠”の人達に依頼ができる協力関係を
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