転生した彼らは何の為に生きるのか?
count,1 Let's Run Together
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道場内に入るとそこには剣道着を着て防具を付けた海未ちゃんが正座をしていた。海未ちゃんは面と面タオルを外して黙想をしている。
その姿は凛としていて美しかった……。
「お疲れ、海未ちゃん!」
「穂乃果、ことり。来ていたのですね……って、タカユキさん!?」
穂乃果ちゃんの呼び声に反応した海未ちゃん。その際に俺のことに気付いたみたいだ。
「偶然この家の前で穂乃果ちゃんとことりちゃんに会ってね。ごめんね、お邪魔しちゃって…」
「い、いえ、構いませんよ!どうせ穂乃果が無理矢理連れて来たのでしょうし」
そう言って穂乃果ちゃんのことを軽く睨む海未ちゃん。穂乃果ちゃんは「あははー」と笑っている。
「まったく……少しは人様の迷惑も考えて下さい」
「むー!でもでも!海未ちゃんだってタカユキ君が来てくれて嬉しいでしょ?
「そ、それは…!?……た、確かに嬉しい…です……」
え、そうなの!?俺なんかが来て嬉しいの!?そう言われると俺も嬉しいけど……なんか慣れてないから歯痒い感じって言うか何て言うか……。
「よかったね、タカユキ君っ」
「え!?あ、うん…ありがとね海未ちゃん……」
ことりちゃんの言葉で我に返った俺は海未ちゃんにお礼を言った。言ったんだけど、なんか恥ずかしくて少し顔が赤くなった気がする……。
男の紅潮なんて誰が美月たいんだよ……。
海未ちゃんも海未ちゃんで赤くなっている。そんな俺達を見てことりちゃんも赤くなっている。そして何故かしら穂乃果ちゃんも赤くなっている。何このカオス?
まぁ、その後はみんな落ち着いて……今は縁側に並んで座って緑茶を頂いている。因みに左から穂乃果ちゃん、俺、海未ちゃん、ことりちゃんの順番だ。
「いや〜、やっぱり今日もパンが美味しいなぁ〜」
「…緑茶にパンなんだ……」
穂乃果ちゃんは自宅から持ってきたというパンを頬張っている。そんなにパンが好きなのかな…?
「そんな事より、タカユキさんは何故家の前に?」
「ちょっと、いろいろあって………適当に散歩していたら剣道やってる声が聞こえて、それを辿ってここまで来たら……」
「偶然ことり達と会った……ってことだね」
「そういうこと」
「そういえばタカユキ君、あれ以降全然うちの店にも来なかったし、連絡もくれなかったけど何してたの?」
穂乃果ちゃんがパンを食べるのを止めて俺に質問してきた
。その質問に対する返答に俺は困る…。化物に負けて落ち込んだました…なんて言えないしな……。
「えっと……」
「穂乃果、タカユキさんが困ってますよ」
「あ!ごめんね…」
海未ちゃんに言われて穂乃
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