転生した彼らは何の為に生きるのか?
count,1 Let's Run Together
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俺はあの日以来、学校に行く回数が減った。理由は怖いからだ。あの学校には俺を徹底的に追い詰めたロイミュード達がいる……。
そう思うと足が向かなくなるんだ
俺は今、自室のベッドに寝転がっている。最近はアイツらとも会っていない。ベルトさんともあまり会話をしていない。
ドライブじゃ無くなったら、もっとみんなと会う回数や話す回数は減るだろうか?ドライブじゃ無い俺なんて……。
「何も無いな……ッ」
そんな事を考えていた時、インターホンが鳴り響いた。俺は怠い身体を起こして玄関へ向かう。そして扉を開けるとそこに立っていたのは……。
「…先生……」
「よう、江本」
俺の久瑠間学院での担任・海条 アズマ先生だった……。
_________________________
「これ、今日の分の課題だ。明日のこの時間に取りに来るから、それまでに仕上げといてくれ」
「あ……ありがとうございます………」
海条先生は俺の事を気に掛けてくれ、俺が退学なんて事にならないように課題を持ってきてくれる……。
「調子はどうだ?顔色は……前見た時とあんま変わんない様だが…」
「………すいません……」
「謝る必要は無いさ。お前は思春期真っ盛りの16歳だ。他人に言えない悩みの1つや2つ、有ってもおかしくないしな。それに俺みたいな大人になら尚更だろ」
「……」
何も言う事が出来ず、俺はただ黙るしか出来ないでいる。
「ただ…さ、1つだけ信じて欲しい事があるんだ」
「信じて…欲しい事?」
「教師にとって…俺にとって、生徒は特別な存在なんだ。子どもとか友達とかとはまた違う大切な存在…。そんなお前が“助けてくれ”って言えば、俺は必ず助ける。だから、俺の事を頼っても良いって思ったら何時でも頼ってくれ」
海条先生は俺の肩に手を置いた。
「……先生…。なら1つ聞いて…良いですか…?」
「…何だ?」
「力を持つってどういう事ですか…?」
「力…?」
「はい…とても強い力です…」
俺の質問を聞いて先生は考え込む。
「うーん……力って言ってもいろいろあるからな。身体の強さや武器等の物理的な力、地位や立場や名誉等の権力、精神的な強さ……。例えば、俺は教師だ。立場的には江本よりも強い力を持っていることになるだろ?」
「はい……」
「強い力って言うのは、その気になれば簡単に人を追い詰めて命を奪うことだって出来る……物理的な力は勿論の事だ。俺ら教師や警察、検事、裁判官等の権力を持つ者達はそれを使って精神的に追い詰めて命を絶た
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