第三百二十五話 日本が舞台なので
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第三百二十五話 日本が舞台なので
蝶々夫人はプッチーニさんの作品の中でも特に有名な作品の一つで歌劇のファンの人達の中でもかなり有名です。それでドイツも何度も観ていますが。
「日本が舞台だからな」
「はい、衣装もですね」
「日本のものだ」
「着物です」
ドイツ妹は微笑んで応えます。
「そして日本のお家やお花も出ます」
「桜もな」
「二重唱にも出ています」
桜の枝を揺さぶってという歌です。
「まさに日本の作品です」
「だから演出もな」
「当然日本のものです」
「明治の頃のな」
「第二次世界大戦の頃とも戦後とも違う」
勿論大正の頃ともです。
「そして江戸時代ともな」
「だから蝶々さんも苦労しましたし」
「そこがどう描かれるかだ」
このことが大事だということです。
ドイツ兄妹はブラウンシュバイクでの上演の前にこうしたお話をしました、当然心から期待もしていました。
第三百二十五話 完
2020・2・21
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