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ヘタリア大帝国
TURN32 奇襲その二
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よね」
「そうだな。よく知らないな」
「あたしもね」
 実際にだ。アメリカ兄妹はこうキャロルに答える。
「インドとは付き合ったこともあまりないしな」
「どうって言われても困るんだよね」
「そういうことよ。だからインドは別にいいじゃない」
 独立はしてもらっても、というのだ。キャロルもインドにはこうした考えだった。
「だからミッちゃんの政策には賛成よ」
「そこはミスターよ」
 クーがそっとふざけるキャロルを注意する。
「キャロルは砕け過ぎよ」
「だって祖国ちゃんはそれでいいっていうし」
「祖国さんは祖国さん、プレジデントはプレジデントだから」 
「駄目っていうの?」
「そう。気をつけないと」
「そう。じゃあミスターで」
 クーに言われてだ。キャロルは訂正した。
「これでいいのよね」
「ええ。よく守ってね」
「何か厳しいわね」
「厳しいのじゃなくて常識だから」
 こうしたことは言うクーだった。

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