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ヘタリア大帝国
TURN31 開戦その九
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「戦争を支えるのもやはりな」
「経済ですね」
「経済なくしては何もできない」
 極めれ冷静にだった。東郷は述べていく。
「だからだ。いいな」
「東南アジア、オセアニアに」
「インドとアラビアだ」
「おそらくですが」
 ここで秋山はある星域を話に出した。とこは。
「マレーの虎が鍵になりますね」
「まずはだな」
「あの星域を手に入れれば東南アジア、オセアニア全域に睨みを利かせられます」
 それ故にだというのだ。
「ですから」
「わかっているさ。マニラを攻略したならば」
 それからすぐにだというのだ。
「あの星域に主力を向ける」
「そしてその他にもですね」
「インドネシアにソロモンにも艦隊を向ける」
 こうした星域にもだというのだ。
「そうする」
「電撃戦ですね」
「その通りだ。ドクツの受け売りになるがな」
 電撃戦そのものはドクツ軍のものだ。彼等の機動力を活かした戦術だ。
「それをこっちでも行おう」
「いえ、受け売りではなくです」
 秋山は東郷の今の言葉は否定した。そしてこう彼に言った。
「これは必然です」
「必然か」
「元々兵は神速を尊びます」
 兵法の基本だ。軍は動きが速くてこそだ。このことは言うまでもない。
「だからこそです。特にです」
「今回はだな」
「はい、一気に攻めましょう」
「ベトナムで最初の決戦になるにしてもだ」
 あくまでその辺りということだが東郷はあえてベトナムだと言ってみせた。
「それまでにな」
「ベトナム以外の東南アジアとオセアニアはですね」
「一気に占領しよう。そのうえでだ」
「ベトナムに攻め込みますか」
「そしてベトナムに勝てばインドだ」
 エイリスの宝石箱と言われる豊かなあの緒星域にだというのだ。
「そこに入る」
「そこでも一気にいきますね」
「そうするしかない。勝とうと思えばな」
「だからこそです。受け売りではないです」
「必然か」
「その通りです。では」
「よし、全軍に告ぐ」
 東郷は自信に満ちた顔で頷いた。そうしてだった。
 自らが率いる全軍に告げた。その命令を。
「これより我が軍は出撃する」
「来ましたね」
「待ちに待ったこの時ってやつだね」
「へっ、腕が鳴るぜ」
 まずモニターに小澤、南雲、田中が出て来て言う。
「では今よりですね」
「ガメリカ、エイリスとの戦いだね」
「いよいよだな」
「そうだ。皇国の興廃はまさにこの戦いにある」
 東郷は微笑みながらも確かな声でだ。三人の提督達だけでなく全軍に告げた。
「総員全力で戦ってくれ。以上だ」
「さて、ではわしもマイクロネシアに向かうか」
 山本がいつもの飄々とした感じでモニターに出て来た。
「連中の度肝を抜いてやるか」
「ではわしも行くぞ」
「私も
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