暁 〜小説投稿サイト〜
宇宙海賊は世界最強
9話
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
がないのだ。

 だけど、ギンはそうではない。生身に近い彼が大火災になっても大丈夫なのかって聞いたハジメ。

「大丈夫だよ。俺は劫火の中でも火傷せずに生き残ったから」

「それはそれでヤベぇ〜っと思うけどな」

 そんなことを会話しながら、先に進んでいく。

 奈落に落ちてから、どれだけの時が経過したのかわからない。

 だが、一ヶ月ほどの時が経過したのはわかる。

 それはギンが教えてくれた。

「奈落に落ちてから、ざっと一ヶ月ぐらい経過したな」

「ああ? こうも同じ景色だと時間感覚なんて狂うだろう。だが、何故、一ヶ月経過してるのは分かるんだ?」

 ハジメはそのわけを聞いてくる。

「宇宙という広大な海で宇宙航行してるんだ。星々によって、時間感覚なんてバラバラだ。時間が早いのもあれば、遅いのもある・・・」

「まあ、それもそうだな」

「だけど、そんなの体感時間だ。艦空挺いや宇宙船で体感時間を調整してるんだよ」

「なるほどな。宇宙っていうと時間の概念がないと思ってたが違うんだな」

「いや、宇宙空間に時間の概念がない。あるとしたら、あの鹿ぐらいか」

「鹿?」

「ああ、宇宙空間の中で唯一、時間の概念を持つ化物がいる・・・・・・鹿王(スカイ・ディウス)

鹿王(スカイ・ディウス)

「そう。大きさについては聞かない方が良いぞ。人間なんか米粒に等しいんだ。エネルギー量も不明。実力も不明だ。だが、能力だけは判明されてる」

「それが時間に関係するというわけだな」

 ハジメの確信のつく応えにギンは

「正解。鹿王(スカイ・ディウス)の固有能力――『裏時間』。大雑把に言うと、体感時間が数千京倍から数千京分の一らしい」

「生き物なんて死ぬだろう」

「しかも、小動物並の敏感性を持ってる。皇帝の俺でも相手したくないわ」

「俺だって、相手したくないぞ。そんな時間の化物なんかと・・・」

 ハジメのギンの説明を聞いて、相手にしたくないと豪語する。

 だけど、ギンはこんなことを内心吐露する。

ー実のところ、『裏時間』を操れる人間がいるんだよなぁ〜。俺と同じで皇帝と称されてる騎士ー

 彼の脳裏に浮かんだのは、いつも本ばかりを読んでる『全宇宙の叡智』にして皇帝と呼ばれる少年。

 『蒼薔薇』――ユージ・レイロック・ラニカ。

 彼のことを思い出してた。

 それについては話さない方がいいだろう。

 それを知ったら、ハジメが頭抱えそうだから。



 そんなこんなで下の階層へ進んでいく。

 ちょうど、中間付近で異様な扉を発見する。

 扉を見上げてるギンとハジメ。

「デケェな」

「俺も同じ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ