8話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
銀華サイド
焔・・・
こんな所でいきなり、焔が燃え上がっていやがる。
何故だ・・・。
俺は背後から焔が燃え広がってる。
燃え広がってる焔の中から次々と焼け焦げて放り出される。
まん丸焼け焦げてるな。
なかなかの焼き加減じゃないか。
焔か・・・だったら、南雲が食った『悪魔の実』はメラメラの実か。
自然系の能力者になったわけだ。
すら恐ろしい能力を手にしたわけだ。
焔が収まっていき、その中心にいた南雲。
フゥ〜ン、見た目こそ変わらないが、雰囲気が変わったな。
とりあえず、
「気分はどうだい? 新しい力を得た気分は?」
『初代鬼徹』で魔物を斬ってた。
でも、今は南雲の状況を聞いてみる。
「どうなってるんだ、俺の身体は・・・俺の身体から火が出てきた。何でだ!?」
「それはお前が炎になったからだ」
「炎?」
南雲の聞き返しに俺は説明する。
「ああ、俺が放り投げた果実は『悪魔の実』といって、特殊な能力を手にすることができる果実・・・お前が食べたのは身体が炎になる能力」
「『悪魔の実』・・・まるで、アニメの世界の力を手にした気分だぜ」
おや? しゃべり方が違うな。
「口調が変わったのか?」
「当たり前だ!! 生き残るために、余計なものなんか捨てたよ!!」
捨てた・・・そうか・・・
「そうかな。俺からしたら、豹変したっていうより、自分の正義、優しさを貫くために覚悟を決めたように思えるけど?」
まっすぐ、ストレートに見た感じを伝える。
「アァ〜、そんなものだよ」
「まあ良いか。それよりも飯にしようぜ」
俺は足元にある魔物共の死骸を食うことにした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三人称サイド
暗闇の中、緑光石の明かりがぼんやりと辺りを照らす。
その明りが僅かな影を映し出した。その影は、一頭の獣を前にして蹲り何かを必死に咀嚼そしゃくしている。
「あが、ぐぅう、まじぃなクソッ!」
悪態を吐きながら二尾狼の肉を喰らっているのはハジメ。
血抜きに関しては銀華がしてもらった。ハジメにあげた短剣は余分にあったので、血抜きしてからハジメに食わせた。
硬い筋ばかりの肉を噛み千切り必死に飲み込んでいく。およそいつぶりの食事だ。いきなり肉を放り込まれた胃が驚き
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ